そこは悪霊が棲みつく“死体村” アカデミー賞ハンガリー代表『ポスト・モーテム』予告
2022年第94回アカデミー賞国際長編映画部門ハンガリー代表に選出されたホラー映画『ポスト・モーテム 遺体写真家トーマス』より、日本版ビジュアルと予告が解禁された。
【動画】『ポスト・モーテム 遺体写真家トーマス』ホラー感満載の予告
作品の舞台は、第一次世界大戦後のハンガリー。死者と遺族の最後の写真を撮る事を仕事にしている「遺体写真家」のトーマスは、長期にわたる戦争とスペイン風邪により大量の犠牲者が出たとある村を訪れる。しかしそこは、死者が悪霊となって棲みつく呪われた村だった―。
監督は、ハンガリー史上初の国際エミー賞にノミネートされたテレビシリーズ『Trezor』の監督を務めたピーター・ベルゲンディ。ハンガリーの歴史と密接に関わるホラー映画を作りたいとの構想のもと、第一次世界大戦直後のスペイン風邪の大流行の際に犠牲となった「歴史的な痛みを伴う」幽霊をモチーフにストーリーを紡ぎあげた。
日本版ビジュアルは、主人公トーマスが、白い布に包まれた死体が散乱する部屋で恐怖の叫び声をあげる姿を切り取ったもの。横には「死んでも終わらない恐怖」というコピーが添えられ、不気味さにあふれたビジュアルとなっている。
予告は、「ハンガリーからの最上の恐怖」という言葉に続き、遺体写真家のトーマスがスペイン風邪で亡くなった子供の死体と、その家族を撮影する不穏なシーンから始まる。「私の村にも死体が。一緒に来て」と少女アナから誘われ、トーマスはスペイン風邪で大量の犠牲者が出たとある村を訪問。そこで「地面が凍り、死体が埋葬できず放置されている」村が隠す奇妙な異変に気づいていく。
「深夜に物音が…」と訴えても、村の女性から「気にしないで」と受け流されるトーマス。しかしその異変は徐々に激しさを増し、ついに悪霊の怒りはクライマックスに達する。果たしてトーマスは村の秘密を暴き、悪霊に打ち勝つことができるのか。緻密に作り上げられた数々の恐怖映像が強い印象を残す、ホラー感満載の予告となっている。
映画『ポスト・モーテム 遺体写真家トーマス』は、ヒューマントラストシネマ渋谷ほかにて開催される「未体験ゾーンの映画たち2022」にて、2月4日より公開。