新海誠最新作『すずめの戸締まり』2022年秋公開決定 “扉を閉じる”アクションムービー
15日、新海誠監督がアニメ製作発表会見に出席し、最新作『すずめの戸締まり』を2022年の秋に公開することを発表。会見には上白石萌音、森七菜も同席した。
【写真】新海誠最新作『すずめの戸締り』ビジュアル&ロゴ
本作は、『君の名は。』『天気の子』などを手掛けた新海監督のアニメ最新作。原作・脚本を自ら務めるほか、前2作の新海作品に続いてキャラクターデザインを田中将賀(『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』『心が叫びたがってるんだ。』ほか)が担当する。
また『星を追う子ども』に新海監督と共同作画監督で参加し、『言の葉の庭』ではキャラクターデザインと作画監督を担った土屋堅一が作画監督を務める。このほか『清須会議』『シン・ゴジラ』など多数の映画に美術スタッフで参加し、新海作品では『星を追う子ども』『君の名は。』で美術監督を務めた丹治匠が本作にも美術監督として参加している。
物語の舞台となるのは、日本各地の廃墟。九州の静かな町で暮らす17歳の少女・鈴芽(すずめ)は「扉を探している」という旅の青年に出会い、彼の後を追って山の中の廃墟に佇む古ぼけた扉を見つける。引き寄せられるように扉に手を伸ばすすずめ。やがて、日本各地で次々と“扉”が開き始める。だが扉の向こう側からは災いが訪れてしまうため、開いた扉は閉めなければならないのだという。こうして、不思議な扉に導かれたすずめの“戸締まりの旅”が始まる…。
新海監督は本作に関わる「3つのキーワード」として「日本列島各地を巡るロードムービー」であること、「扉を開く物語ではなく閉じていく物語」であること、そして人々が「映画館に足を運ぶ理由となる作品」を作りたいと説明。さらにこれまでにない新たな挑戦として、本作が“アクションムービー”となっていることも明かした。2020年の1月から企画の開発がスタート。約2年をかけて企画開発、脚本開発、絵コンテ開発が行われ、2021年4月から作画(アニメーション)が進められている。新海監督によると現在も「鋭意制作中」とのことだが、果たしてどのような物語になっているのか。仕上がりに期待が高まる。
この日の会見で配布されたチラシのビジュアルは、青空の下、廃墟とおぼしき建造物を背景に、水に浸かった地面の中にぽつんと佇む白い古ぼけた扉が描かれており「扉の向こうには、すべての時間があった――」というコピーが書かれている。
会見には新海監督に加え、『君の名は。』のヒロイン・宮水三葉役の上白石萌音、『天気の子』のヒロイン・天野陽菜役の森七菜も出席。2人はあくまでも会見ゲストで、現段階では本作『すずめの戸締まり』のオーディションは行われておらず、すずめをはじめとする登場人物たちのボイスキャストを誰が務めるかは未定とのこと。上白石と森は会見に先立ちVコンテを鑑賞しており、「(見終わって)勇気をもらった」、「明るい明日を信じてみたいなって思わせてくれた」と感想を口にしていた。
アニメ『すずめの戸締まり』は2022年秋に全国公開。