鬼才クローネンバーグの血を継ぐ息子による戦慄のSFノワール『ポゼッサー』公開決定
2020年のサンダンス映画祭でワールドプレミアされ、各国映画祭のあらゆる部門で39のノミネートと15の受賞を果たしたブランドン・クローネンバーグ監督の映画『POSSESSOR(原題)』が、邦題を『ポゼッサー』として、2022年3月4日より全国順次公開されることが決定。併せてメインビジュアル、場面写真が解禁された。
【写真】恐すぎる遠隔殺人システム 映画『ポゼッサー』フォトギャラリー
本作は、第三者の脳に入り込み所有者<ポゼッサー>として殺人を行う完全無欠の遠隔殺人システムと、人格を乗っ取られた男との生死を賭けた攻防を、冷徹で研ぎ澄まされた映像美で描くSFノワール。昨年、第33回東京国際映画祭「TOKYOプレミア 2020」部門で上映されるや、その容赦ない暴力描写で観客の度肝を抜いた。
監督は、鬼才デヴィッド・クローネンバーグの遺伝子を受け継いだ、息子ブランドン・クローネンバーグ。『アンチヴァイラル』から8年ぶりに発表した長編第2作となる。ある日、まるで自分が自分でないような感覚に襲われ、急きょ自身の人格を再創造する必要を迫られたというクローネンバーグ。本作は、その彼自身の経験から着想を得て製作された。
主演には『マンディ 地獄のロードウォリアー』『ザ・グラッジ 死霊の棲む屋敷』など、ホラー、カルト系の映画との好相性を予感させるアンドレア・ライズボロー。意識を乗っ取られる男に『ファースト・マン』『ピアッシング』のクリストファー・アボットがふんする。
タシャは殺人を請け負う企業に勤務するベテラン暗殺者。上司のミッションのもと、特殊なデバイスを使ってターゲットに近しい人間の意識に入り込む。そして徐々に人格を乗っ取っていき、ターゲットを仕留めたあとは、ホストを自殺に追い込んで“離脱”する。すべてが速やかに完遂されていたが、あるミッションを機にタシャのなかの何かが狂い始める…。
映画『ポゼッサー』は、2022年3月4日より全国順次公開。