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強烈インパクト注意! 他人の肉体を乗っ取り遠隔殺人『ポゼッサー』本予告

映画

 第三者の脳に入り込み、所有者<ポゼッサー>として殺人を行う完全無欠の遠隔殺人システムを描くSFノワール映画『ポゼッサー』より、強烈なインパクトを与える本予告編が解禁された。

【動画】『ポゼッサー』本予告編

 本作は、他人の意識と肉体を乗っ取りミッションを遂行する暗殺者の女性と、乗っ取られた側の男との生死を賭けた攻防を、冷徹で研ぎ澄まされた映像美で描く衝撃作。サンダンス映画祭2020にてワールドプレミアム最優秀監督賞、シッチェス・カタロニア国際映画祭では最優秀作品賞と最優秀監督賞を受賞した。
 
 監督は、鬼才デヴィッド・クローネンバーグの遺伝子を受け継いだ、息子ブランドン・クローネンバーグ。『アンチヴァイラル』から8年ぶりに発表した長編第2作となる本作は、彼自身の経験から着想を得て製作されたという。

 本予告編は、「この映画の本質に気づかなかった人は幸福な人だ」という不穏で挑発的なテロップからスタート。続けて、暗殺者のタシャがある黒人女性を乗っ取り、ある男性の喉元をめった刺しにするという衝撃的なシーンの一部が展開。このような鮮血の描写についてクローネンバーグ監督は、イタリアン・ホラーの巨匠ダリオ・アルジェント監督作『オペラ座/血の喝采』の技術面を参考にしたと明かしている。

 タシャには幼い息子と別れたパートナーの男性がおり、自分が暗殺者であることを2人に隠している。そんなタシャに、上司ガーダー(ジェニファー・ジェイソン・リー)は、「次は大型契約よ」と告げる。次の標的は巨大企業のCEOであり、その令嬢の婿コリン・テイトに入り込み、暗殺を行うという筋書きだ。続くシーンでは、他人の潜在意識と肉体を<POSSESS/所有>する過程を可視化したスタイリッシュかつ刺激的な描写が挟み込まれる。

 その後、テイトに乗り移って暗殺を遂行しようとするタシャだったが、他人の脳から脱出する為には、その脳を破壊しなければならない。口の中に銃を突っ込み引き金を引こうとするが、どうしても撃つことができない。テイトの脳から抜け出せなくなったタシャは、その異常事態に慄き「私に何をした」「私じゃない」と呟く。

 そして、同じ肉体の中で激しくぶつかり合うタシャとテイトの攻防が、眩い光の点滅、流動する人体の輪郭など、特殊効果により作られた独自の美しい映像で描かれていく。果たして誰が真の<POSSESSOR/所有者>なのか。最後に映る、タシャのマスクをかぶった人間の抜け殻のような人物の姿も印象的な、強烈なインパクトの予告編に仕上がっている。

 極めて刺激が強い内容により18歳未満は閲覧禁止となっている本作について、アメリカの評論家エリアス・サバダは「シェイクスピアも辿り着かなかった悲劇であり、ブランドン・クローネンバーグ監督は1段階ランクをあげた。彼の持つ闇は底無しだ」と評している。

 映画『ポゼッサー』は、3月4日より全国順次公開。

映画『ポゼッサー』本予告編

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