横浜流星、藤井道人監督がモデル⁉ 『新聞記者』就活姿の新場面カット解禁
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女優の米倉涼子が主演する1月13日配信開始のNetflixシリーズ『新聞記者』より、横浜流星演じる新聞配達をしながら大学に通う就活生・亮の新場面写真が解禁された。
【写真】新聞配達をしながら就職活動に励む大学生を演じる横浜流星
2019年6月に劇場公開された映画『新聞記者』は、近年の政治事件やスキャンダルに正面から切り込み、タブーに挑戦したといわれる衝撃的な内容とスリリングな展開で、第43回日本アカデミー賞の最優秀作品賞を含む主要3部門など多くの映画賞を受賞した。本作はこの問題作をさらにスケールアップし、全6話のドラマとしてキャストを一新。“新聞業界の異端児”と呼ばれる主人公の東都新聞社会部記者・松田杏奈役を米倉、理想を抱きつつも組織の論理にほんろうされる若手官僚・村上真一役を綾野剛、そして新聞配達をしながら大学に通う就活生・木下亮役を横浜流星が務める。監督は映画版に引き続き藤井道人。
新たに解禁された亮(横浜)の場面写真には、スーツに身を包み、緊張した面持ちで就活に臨む姿や、同じく新聞配達と就活に励む繭(小野花梨)と配達作業をしたり、仲良く談笑したりする姿など、大学生らしい日常が写し出されている。さらには、新聞に興味がなかった亮の目に、「栄進学園問題」の記事がふと留まった場面も切り取られている。
リアルな政治・社会状況とリンクする本作において亮は、政治には興味も知識もなく、新聞の一面に踊る「栄進学園問題」も遠い世界の出来事だと思っている市井のキャラクター。そして、藤井監督自身の視点が強く反映されたキャラクターでもある。実は藤井監督は、映画『新聞記者』でも市井のキャラクターとして、コンビニ店員を描けないか提案していた。スケジュールの都合で実現はできなかったが、今回ドラマ版の監督を引き受ける際に“自身に近い視点を盛り込む”ことを条件として提示。「新聞配達をしながら大学に通う亮。あのキャラクターはほぼ、僕自身です」と言い切るほど、映画版でやり残したことを全6話のドラマで描き切った。
藤井監督は、どうしても描きたかったキャラクター・亮を演じた横浜について、「華やかな役を演じることが多いけれど、素顔の流星は生真面目で実直な人」と評し、自身とものごとの捉え方や感じ方が近い横浜だからこそ、亮を演じてほしいと熱望。「流星の一番の魅力は目だと思うんです。説明せずとも、目に感情が宿るというのは、万国共通する演技の一つ」と絶賛し、「あまり知られていない彼の魅力がすごく引き出せたと思います」と自信をのぞかせている。
実は同監督作品『青の帰り道』(2018)でも“リョウ”を演じた横浜。これは単なる偶然ではなく、自身を投影する役には親友の名前でもあるこの役名を付けるようにしているといい、監督の並々ならぬ決意がうかがえる。
さらには、亮が新聞配達をする際にバイクが進む方向にも、こだわりの演出が隠されている。新聞も政治も興味がなく、周りに流されるように就活をしていた物語の前半では坂道を下っているが、あるきっかけで米倉演じる松田記者と出会い、自分の意志で未来を切り拓こうと奮闘するようになってからは、坂道を上っていくショットが映し出される。心情とバイクの進行方向をリンクさせることで、より一層、亮の感情が視覚的に伝わる仕掛けだ。
Netflixシリーズ『新聞記者』は、Netflixにて1月13日より全世界独占配信。全6話。