岸井ゆきの、主演映画で両耳が聞こえないプロボクサー役挑戦 共演に三浦友和
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女優の岸井ゆきのが主演を務め、俳優の三浦友和が共演する映画『ケイコ 目を澄ませて』が、本年全国公開されることが決まった。
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本作は、2013年までに4戦を戦った耳が聞こえない元プロボクサー・小笠原恵子の自伝『負けないで!』を原案として、実話を基に映画化。『きみの鳥はうたえる』の三宅唱監督がメガホンをとった。
生まれつきの難聴と付き合いながらプロボクサーとなった主人公ケイコ役には岸井ゆきの。今回、プロボクサー役としてクランクインの約3ヵ月前から厳しいトレーニングを行ったほか、劇中で使われる手話の練習など、入念な準備を行い撮影に臨んだ。
岸井は「三宅監督も参加した三ヶ月のボクシング練習、手話練習もかけがえのない時間でした。ほんとうの意味で一緒に戦ってくれたこと感謝します」とコメント。日々の練習にひたむきに向き合い、家族やトレーナーたちの思いに触れることで揺れ動くケイコの感情の機微を、言葉ではなくまなざしで表現した。
セコンドの指示もゴングの音も聞こえないケイコを受け入れ、再開発が進む下町で小さなジムを運営するトレーナー・笹木役には三浦友和。「ケイコを抱きしめたくなるような、素直に心地よく余韻に浸れる作品」だと太鼓判を押す三浦は、けんかするように力んでしまうケイコに根気強く指導を行いながらも、次第に視力を失っていくという難役に挑んだ。
ケイコの実力と可能性を誰よりも信じるトレーナー・笹木、そしてその思いに応えるように“目を澄ませて”鍛錬を重ねるケイコ。三宅監督が「言葉以上のものがスクリーンを通して伝わることを確信しています」とコメントするように、言葉では語りつくせない、確かな絆で結ばれたふたりの関係が、静かに描かれている。
さらに、笹木会長の妻役には仙道敦子。そしてジムのトレーナーとして三浦誠己と松浦慎一郎。そのほかにも佐藤緋美、渡辺真起子、中村優子、中島ひろ子など実力派キャストが名を連ねている。映画の撮影は完了している。
映画『ケイコ 目を澄ませて』は、本年全国公開。