吉高由里子、女性解放運動家・伊藤野枝役に体当たり 永山瑛太&稲垣吾郎と共演
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女優の吉高由里子が大正時代の女性解放運動家・伊藤野枝役で主演を務める特集ドラマ『風よ あらしよ』が、NHK BS8Kにて3月下旬、NHK BSプレミアム・BS4Kにて今秋に放送されることが決まった。
【写真】パートナー役には永山瑛太&稲垣吾郎
本作は、100年前、筆一本の力で結婚制度や社会道徳に真正面から異議を申し立て、自由を求めて奔放に生きた伊藤野枝の生涯を描く。吉川英治文学賞を受賞した村山由佳の評伝小説を原作に、向田邦子賞受賞の矢島弘一が脚本を担当。吉高が主人公・野枝を演じるほか、永山瑛太が大杉栄役、松下奈緒が平塚らいてう役、稲垣吾郎が辻潤役で共演する。
今から100年前の大正時代、平塚らいてうは「元始、女性は太陽だった」と宣言を出し、男尊女卑の風潮が色濃い世の中に反旗を翻した。喝采した女性たちは社会に異を唱え始めた。福岡の片田舎で育った伊藤野枝は、貧しい家を支えるための結婚を蹴り上京。自由を渇望し、あふれんばかりの情熱を武器にらいてうの青鞜社を支え、やがては時代の“若きアイコン”となっていく。第一の夫、ダダイスト・辻潤との別れ、生涯のベターハーフとなる無政府主義者・大杉栄との出会い、波乱万丈の人生をさらに開花させようとした矢先に関東大震災勃発。理不尽な暴力が彼女を襲うこととなる…。
原作者の村山は「モニターに映し出された吉高由里子さんのうなじをひと目見るなり、鳥肌が立った。野枝だ、野枝がそこにいる…! 圧倒的な存在感と映像の持つ威力に息を呑んだ。史実といえど百年も昔のこと、いささか遠い話かと書く前は思っていた。そうではなかった。野枝や大杉たちが闘い、そして破れた相手は、今なお我々を脅かしている。命を賭してでも『NO!』と声をあげることをやめなかった彼らが、現代を生きる私たちに何を突きつけてくるのか──ドラマ化を機にもう一度見きわめ、肚をくくり直したい」とコメント。
主演の吉高は「大正時代、伊藤野枝という1人の女性が危険と恐怖に戦いながら、命懸けで現代に残してくれた叫びを令和に残すのが私の使命だと思って怯えながらも、頑張りますので見届けて頂けたら幸いです」としている。
特集ドラマ『風よ あらしよ』は、NHK BS8Kにて3月下旬、NHK BSプレミアム・BS4Kにて今秋放送。