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阿部サダヲ×麻生久美子共演 松尾スズキ作『ドライブイン カリフォルニア』、18年ぶりに再々演

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日本総合悲劇協会 『ドライブイン カリフォルニア』ビジュアル
日本総合悲劇協会 『ドライブイン カリフォルニア』ビジュアル

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 阿部サダヲ、麻生久美子らが出演する松尾スズキ作・演出の日本総合悲劇協会VOL.7『ドライブイン カリフォルニア』が、東京・本多劇場にて5月27日~6月26日に上演されることが決まった。1996年の初演、2004年の再演からキャストを一新し、18年ぶりの再々演となる。

【写真】「阿部サダヲ」フォトギャラリー

 1996年に“21世紀の不幸を科学する”と銘打ち立ち上げられた「日本総合悲劇協会」(通称・ニッソーヒ)は、松尾スズキによる“悲劇”を基本としたプロデュース公演。本作はその第1作として初演された。

 舞台は、裏手に古い竹林が広がるとある田舎町のドライブイン。経営者のアキオは妹に対して、兄妹愛とくくってしまうにはあまりにも純粋な思いを抱いていた。妹マリエは14年前、店をたまたま訪れた芸能マネジャー・若松にスカウトされ、東京でアイドルデビューするも、結婚を機に引退。その後、夫の自殺など数々の経験を重ね、中学生の息子ユキヲと共に地元に帰ってくる。

 このカリフォルニアという名のドライブインには、腹違いの弟ケイスケ、アルバイトのエミコが働いていた。そして兄妹の父親ショウゾウ、高校教師の大辻、アキオの恋人マリア、若松の妻クリコ、クリコの不倫相手ヤマグチなどを巻き込み、複雑に時が流れだす…。

 店長のアキオ役に、松尾作品では3年ぶりの主演となる大人計画の看板俳優・阿部サダヲ。また、アキオの妹マリエ役を麻生久美子、マネジャーの若松役を谷原章介が演じる。さらに高校教師・大辻役に皆川猿時。クリコ役に猫背椿、ケイスケ役に小松和重、ショウゾウ役に村杉蝉之介、ユキヲ役には田村たがめと、松尾作品では欠かせない俳優陣に加え、マリア役は川上友里、エミコ役は河合優実、ヤマグチ役は東野良平と、今注目の顔ぶれがそろった。

 作・演出の松尾は「今年二本目の再演である。その性急さに意味はない。『自分にはこれしかないだのから、これで行く!』そんなつもりはさらさらない。他人の脚本もやるし。頑迷なこだわり。それは時に必要なのかもしれないが、わたしは歳をとるにつれ、むしろそれを捨て去りたい。『同じ演目でも演者次第でこうも変えることができる!』そう言いたい。わたしは、こだわらない。だから考えもなしに再演を立て続けにやっているわけだ。俳優たちは、どんどん歳をとり、どんどん入れ替わる。その残酷さの前では自分のこだわりなどどうでもいい。ただ、今目の前にいる俳優たちがおもしろく演じ、客が喜んでくれればそれでいい」とコメントしている。

 日本総合悲劇協会VOL.7『ドライブイン カリフォルニア』は、東京・本多劇場にて5月27日~6月26日、大阪・サンケイホールブリーゼにて6月29日~7月10日上演。

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