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渥美清

渥美清 出演映画作品

  • 男はつらいよ お帰り 寅さん

    男はつらいよ お帰り 寅さん

    制作年:2019年12月27日(金)公開

    ひとりの俳優が演じた最長映画シリーズとしてギネス認定されるなど、長年にわたって愛された『男はつらいよ』シリーズの22年ぶりとなる50作目。寅さんの甥の満男が、初恋の人イズミと再会する姿や寅さんとの日々に思いを馳せる姿を描く。主演を『ALWAYS…』シリーズの吉岡秀隆が務め、後藤久美子、倍賞千恵子、前田吟らが共演する。

  • 幸福の黄色いハンカチ デジタルリマスター

    制作年:2010年4月10日(土)公開

    アメリカで『イエロー・ハンカチーフ』としてリメイクされたことでも話題の、山田洋次監督の'77年の作品をデジタルリマスタリングして公開。6年3ヵ月の刑期を終えて出所した男の帰郷と、同行することになった若い男女の道行きを、北海道の荒涼たる自然の中に描き出す。高倉健の渋さもさることながら、まだ初々しい武田鉄矢や桃井かおりの姿も見どころ。

  • 砂の器〈デジタルリマスター〉

    制作年:2005年6月18日(土)公開

    今は亡き野村芳太郎監督が手がけた'74年の社会派サスペンスが、デジタル修正を施されニュープリントで登場。日本映画史を飾る不朽の名作がスクリーンに甦る。格段にクリアになった映像と音声の素晴らしさもさることながら、松本清張原作による人間の哀しき宿命を見つめた物語も心に染みる。

  • 男はつらいよ 寅次郎ハイビスカスの花〈特別篇〉

    制作年:1997年11月22日(土)公開

    最新作「…寅次郎紅の花」のヒロインでもあるリリーの前作に当たる'80年作品を、リニューアル。寅さんと、とりわけ縁の深い彼女との恋模様が沖縄を舞台に展開していく。

  • 白昼堂々

    制作年:

    九州の筑豊に実在した“泥棒村”を題材にした作品で、炭鉱が閉鎖されたため昔の稼業“スリ”を再開。仲間を集めて一大万引集団を形成し、彼らが日本全国で“成果”を上げる様を面白おかしく描く。原作は『週刊朝日』に連載された結城昌治の小説。撮影は野村芳太郎監督と名コンビの川又昂。DVDは「渥美清メモリアル 渥美清・もうひとつの世界」に収録。

  • あゝ声なき友

    制作年:

    寅さん役の喜劇演技が有名だった渥美清だが、泣かせてくれる感動的な名演も披露している。本作はそんな作品群の一つで、巨匠・今井正監督が丹念な演出で観客を泣きの世界へと連れていってくれる。主人公・西山民次が病気で入院中に軍隊の仲間12名の兵は全員戦死。さらに民次の家族は原爆で全員死亡してしまい、敗戦を迎える。彼は仲間の遺書を持って日本に引き揚げ、各遺族の元へ遺書を届けようとする。

  • 喜劇 団地親分

    制作年:

    伴淳三郎以下、関西喜劇人総出演による喜劇映画。北大阪一帯の大親分・大川重五郎は一人娘が検事の息子と恋仲と知り、組を解散し団地に引っ越す。そこで詐欺師グループの悪だくみを知ってこれを叩きつぶし、団地の人気者となる。斎藤寅次郎の愛弟子・市村が多彩な出演者をソツなくさばいた。

  • 友情〈1975年〉

    制作年:

    歌舞伎界の名門である十八代目中村勘九郎(現・勘三郎)と“寅さん”の渥美清という異色の顔合わせで、女の稼ぎとバイトで暮らす苦学生と流れ者の中年労務者の善意あふれる交流を描いた人情ドラマ。山田洋次のもとで修行した宮崎晃監督の、彼への傾倒ぶりを如実に語る一編。

  • 喜劇 急行列車

    制作年:

    特急列車の専務車掌・青木吾一は鉄道一筋人間で、4人の子どもに“特急”“さくら”“つばめ”“ふじ”と名付けるほど。ある日長崎行き“さくら号”で吾一は初恋の人・毬子に出会う……。

  • 続・拝啓天皇陛下様

    制作年:

    北支戦線に招集されたお人好しの山口善助は民間からの献納犬・友春号の飼育係を命じられる。ある日、善助に元の飼い主・久留宮ヤエノから慰問袋が届く。やがて友春号は戦死、そして終戦。善助は友春号の死を知らせにヤエノの家へ行く……。善助の友人に扮する小沢昭一が中国人・王万林を怪演。DVDは「渥美清メモリアル 渥美清・もうひとつの世界」に収録。

  • 男はつらいよ 知床慕情

    制作年:

    舞台は北海道・知床。知床の武骨な獣医はやもめ暮らしだったが、東京から結婚生活に破れた娘が帰って来た。父娘と知り合った寅は、この町のスナックのママと獣医の橋渡しを画策する一方で、娘の方にホの字となる。野外バーベキュー・パーティの席で、ママが店をたたんでこの町を去る決心を告げ、それに反対する獣医がその理由を問われて“俺が惚れてるからだ”と言い放つシーンは、さすが三船と思わせる。久々の出色の一本。

  • 男はつらいよ 寅次郎あじさいの恋

    制作年:

    京都である老人を助けた寅さん。実はこの老人、陶芸家の大先生だった。老人の家のお手伝い・かがりと仲よくなった寅さんは、彼女の失恋に同情するうちにいつしか心惹かれ、鎌倉のあじさい寺でデートしたまではよかったのだが……。

  • 男はつらいよ 寅次郎紙風船

    制作年:

    九州路の日田で知り合った若い娘・愛子に商売のサクラをつとめてもらった寅さん。病気で寝ている昔の仲間から自分が死んだら女房をもらってくれと言われてあたふた。帰京した寅のところへ彼女たちが現れて……。

  • 続・男はつらいよ

    制作年:

    今回は寅さんが生みの母を訪ねる一編。旅先で優しい母親の夢を見た寅次郎。大阪に探しに行くが、やっと会えた母は女郎屋を経営する元気なオバハンだった。寅さんはかなり怒りっぽいキャラクターのまま。ミヤコ蝶々が母親を演じている。

  • 男はつらいよ フーテンの寅

    制作年:

    森崎東監督による一編。旅先での寅次郎を中心にしている点が山田洋次のものと少々異なる。湯の山温泉の旅館で番頭をつとめるハメになった寅さんは、おかみに想いを寄せるが例によって片想い。シリーズの中では異色作だが、森崎=山田両者がミックスした味わいはなかなかのもの。

  • 男はつらいよ 寅次郎恋歌

    制作年:

    さくらの夫・博の父親である老哲学者から“一家の団らんこそ真の幸福である”と諭された寅次郎だが、柴又帝釈天前に開店した喫茶店の未亡人ママにまいってしまう。彼女の息子の自閉症を直してやるが……。

  • 男はつらいよ 噂の寅次郎

    制作年:

    旅先で人生のはかなさに思い至った寅さんは柴又に立ち寄り、修行の旅に出ることを宣言するが、“とらや”のお手伝い・早苗の姿を見るや否やそんな決意はどこへやら。夫と別居中という彼女に同情する寅に、周囲はハラハラ。

  • 幸福の黄色いハンカチ

    制作年:

    ヒット・ポップス『幸せの黄色いリボン』から発想を得て作られた感動作。北海道を舞台に、刑務所帰りの中年男と若いカップルがそれぞれの愛を獲得するまでのロード・ムービー。新車を買って、北海道に旅行に出た欽也は早速、朱実という女の子をナンパ。二人は旅を続けるが、途中で刑務所から出たばかりの中年男・勇作に会う。勇作は妻に“もし俺を待っていてくれるなら、家の前に黄色いハンカチを下げておいてくれ”という手紙を書いていた……。図式的で予定調和のドラマだが、ラストに向かってのサスペンス仕立ての盛り上げ方がうまい。風景と人物のカットバックという古典的手法が実に効果的に使われている。

  • 男はつらいよ 私の寅さん

    制作年:

    マドンナ・岸恵子が画家の役で登場する。柴又に帰った寅さんはある日、小学校時代の友だちに再会。彼の妹である独身の美しい女流画家を知って一目惚れ。ゲージュツを鑑賞しようと寅さんのアトリエ通いが始まり、まわりはハラハラ……。

  • スクラップ集団

    制作年:

    野坂昭如の原作を田坂具隆が松竹で初演出した喜劇。元汲み取り屋、元福祉事務所のケースワーカー、公園の清掃人、安楽死の研究に没頭する医者の4人が、大阪・釜ヶ崎を舞台に人間生活につきまとうすべての屑をスクラップにする商売を考えつき大繁昌となるのだが……。

  • 喜劇 男は愛嬌

    制作年:

    「男はつらいよ・フーテンの寅」に続くバイタリティーあふれる森崎東の喜劇。処女作「女は度胸」の続編にあたり、自分の恋人が実はコールガールだと憶測してやきもきする男の純情が、笑いとペーソスを呼ぶ。鑑別所帰りの不良少女を倍賞美津子が、人のいい寅さんを思わせる船乗りを渥美清が演じている。

  • 喜劇 女は度胸

    制作年:

    「男はつらいよ」の第1作をはじめ、山田洋次のいくつかの作品の脚本共作者であった森崎東が、山田洋次の原案に基づいて撮り上げた監督デビュー作。働かずに酒に酔っては寝転がっている父、不機嫌な顔で黙々と内職を続ける母、荒っぽいダンプカーの運転手の兄、気弱な自動車修理工の弟からなる桃山家で、兄と弟のそれぞれの恋人が取り違えられることから起こる、下品だが活力あふれる騒動。ささいな言い争いが一気にエスカレートして、怒りを爆発させてドタバタに至る親子ゲンカの場面はもちろんのこと、そんな男たちの怒声を吸い込んでも動じない女たちのバイタリティーも印象的。

  • 男はつらいよ 望郷篇

    制作年:

    1作、2作とメガホンを執った山田洋次が、久々に復帰。TV版でさくら役だった長山藍子が美しい美容師で登場、かつて世話になったヤクザの親分を訪ねた寅次郎は、今や落ちぶれた親分をみて、義理のすたれた任侠道に失望し、ヤクザ渡世から足を洗おうと決意する。さっそく浦安の豆腐屋に就職し、順調に行くかに見えたが、店の娘に恋して……。

  • 喜劇 爬虫類

    制作年:

    渥美清を筆頭におなじみ喜劇陣が顔をそろえたコメディ。金髪美人のヌードで稼ぎまくっているドサ回り劇団。ある日、警察の風紀係に一同御用となる。だが転んでもただでは起きない男たちのこと……。伴淳三郎、上田吉二郎らが脇を固めている。

  • 家族〈1970年〉

    制作年:

    九州・長崎の小さな島を出て、北海道の開拓部落へ向かう5人家族の姿を描く異色のロード・ムービー。途中子供が急死する事件以外、あくまで日常的な、ドラマ性を排除したシナリオ。そして、まるでドキュメンタリーのような冷めたカメラワークが秀逸だ。1970年に開催されていた万国博覧会を観光映画的な描き方ではなく、高度経済成長の象徴としてストーリーに組み入れ、主人公一家の貧しさと対比させた演出も実に的確。山田洋次の力量が感じられる。ラストで、北海道にたどり着いた一家が祖父の死にもめげずたくましく生きていく姿が、この作品のテーマを十分に伝えている。

  • 男はつらいよ

    制作年:

    世界的な長寿シリーズの記念すべき第1作。中学の時に親とケンカして家を飛び出した車寅次郎は、全国を渡り歩く香具師になった。両親の死を風の便りに知った寅次郎が、矢切の渡しから故郷・柴又へ里帰りを果たし、妹・さくらの結婚を助けようとするが、見合いの席を一人でぶち壊してしまう。そして寅さん自身は帝釈天のお嬢さんに想いを寄せるが、残念ながら失恋に終わる。シリーズの基本パターンはほぼ出そろったが、唯一寅さんのキャラクターがまだ洗練されておらず、かなり怒りっぽいチンピラの印象が強い。

  • 男はつらいよ 拝啓車寅次郎様

    制作年:

    就職して半年が過ぎた満男は、大学の先輩から誘われ、祭でにぎわう長浜を訪れる。案内役は先輩の妹、奈穂。二人は急速に打ち解け、満男が思わず“付き合っている人いるの?”と尋ねた時、背後から“いたっていいじゃないか。そいつと勝負するんだ”という寅さんの声……。日本三大山車祭りの一つ、湖国近江の“長浜曳山祭り”を舞台に、またも伯父と甥の恋が燃え上がる。

  • 沓掛時次郎・遊侠一匹

    制作年:

    戦後の股旅映画の最高傑作といえる作品。一宿一飯の恩義のために斬った男の女房と子供を連れて故郷の沓掛村に向かった時次郎が、ヤクザ渡世の掟の愚かさを知りつつ、瀕死の重病にかかった男の女房のために再びドスを握り、戦いの中に自ら飛び込んでいく。ヤクザの世界の非情さが時次郎の目を通して描かれていて、朝吉という一本気なヤクザが手柄を立てようとして逆に惨殺されてしまう場面は強烈な印象を残す。怒った時次郎が相手を次々に切り殺すところにも、加藤監督の怒りに満ちたまなざしを感じずにはいられない。時次郎役の中村錦之助は絶妙の名演で、殺した男の女房に惚れながらも自分の気持ちを押さえつけるところは、宿屋の女将に心中を語る名場面に見事に結実されている。また池内淳子も好演し、時次郎の想いを受け止めながらも、惚れていけない人と自ら言い聞かせて姿を隠すところなど涙を流さずにはいられない。男と女の大恋愛映画としても心を打つ。

  • 喜劇・初詣列車

    制作年:

    国鉄の車掌・上田新作は少々抜けているが純情な国鉄マン。妻と平凡だが幸福な毎日を送っている。ある日列車で幼なじみの美和子が何ごとか悩んでいる姿に接し……。

  • キネマの天地

    キネマの天地

    制作年:

    松竹が大船撮影所50周年記念として、全力をあげて取り組んだ大作。松竹蒲田撮影所が全盛だった大戦前後の時代を背景に、映画製作に夢を燃やす人々の熱い情熱を山田洋次監督がオールスター・キャストで映画化。特にこの作品で幸運なデビューを飾った有森也実が、初々しい魅力を放っている。浅草の活動小屋で売り子をしていた小春は松竹の監督に見出され、大部屋女優となった。演技経験のない小春を助監督の島田は一生懸命盛りたて、一人前の女優に育てようとする。大作の主役に抜擢された小春は監督の厳しい指導に耐え女優として成功するのだった。激動の時代を生きた映画人の讃歌ともいえる作品。

  • 喜劇 団体列車

    制作年:

    四国の小さな駅に働く山川彦一は30歳で独身、しかも助役試験の万年落第生。そんな彼が美しい小学校教師に一目惚れしてしまい……。未亡人の女教師に純情をかたむける男を、渥美清が熱演。

  • かあちゃんと11人の子ども

    制作年:

    西伊豆に住む農家の主婦が書いた体験談が原作。11人の子供を産み、夫とともに仕事に励んだ母親の子育てと労働の半生を明るくほのぼのと描く、文字どおりの大型ホームドラマ。昭和の時代をたくましく生き抜いた母親を、左幸子が好演。

  • 男はつらいよ 夜霧にむせぶ寅次郎

    男はつらいよ 夜霧にむせぶ寅次郎

    制作年:

    霧深い釧路で出会った渡り鳥美容師の小暮風子と意気投合した寅さん。彼女の恋人であるサーカスのオートバイ乗りから引き離そうと奮闘する。“とらや”の隣人・タコ社長の娘役で美保純が初登場。以後、人気キャラクターとなる。

  • 男はつらいよ 口笛を吹く寅次郎

    男はつらいよ 口笛を吹く寅次郎

    制作年:

    さくらの夫・博の亡父の三回忌に備中を訪れた寅さん。寺の住職の娘が出もどりときいてまたまたホの字になる。養子に入ることを目指した寅は仏に仕えると宣言し、帝釈天の御前様に弟子入りするが……。

  • 男はつらいよ 花も嵐も寅次郎

    制作年:

    大分で知り合った気の弱い青年・三郎は動物園の飼育係。同宿したOLの蛍子に一目惚れしたがアタックできない。そこで我らが寅さんの恋愛指南となる。沢田と田中はその後実生活でも愛を育てていくが、この共演が知り合うきっかけとなった。

  • 男はつらいよ 旅と女と寅次郎

    男はつらいよ 旅と女と寅次郎

    制作年:

    ちょうど芸能界を引退する直前だった都はるみをマドンナ役にフィーチャーした一編。“普通のおばさん”になりたくて佐渡へ失踪して来た演歌の女王・京はるみ。そんなこととはつゆ知らぬ寅次郎はせっせと傷心の彼女を元気づける。

  • 同胞

    制作年:

    高度経済成長の波から取り残された岩手県の過疎の農村に、移動劇団の公演を村の青年団に依頼するため、東京から一人の女性がやって来る。しかし、65万円という高い公演費用に青年団長は二の足を踏み、なかなか話は進まない。だが、やっとのことで説得に成功するや、青年団の団員たちはあふれる情熱を演劇のPR、切符売り、会場の確保などに注ぎ始め、村は徐々に活気づいていく。岩手県・松尾村で実際にあった話をモデルに、“統一劇場”という新劇サークルを実際に登場させたドキュメンタリー・タッチのシリアスドラマ。プロに混じって村の青年団員たちも多数出演している。

  • 男はつらいよ 浪花の恋の寅次郎

    男はつらいよ 浪花の恋の寅次郎

    制作年:

    瀬戸内の小島で大阪の芸者・ふみと出会った寅さん。生き別れの弟に会うのをためらうふみをけしかけて会いに行く二人。しかし弟はもはやこの世にはいなかった。柴又へ帰った寅のもとへ、ふみが訪ねて来たから大変。寅はその気になるが……。

  • 男はつらいよ 寅次郎かもめ歌

    男はつらいよ 寅次郎かもめ歌

    制作年:

    北海道・江差で仲間の墓参りをした寅さんはその娘・すみれと出会い、東京での勉学の世話をすることになった。定時制高校に通うすみれのいきいきとした姿を見た寅は自分も入学願書を出したが……。元キャンディーズのランちゃんこと伊藤蘭がマドンナ役で登場。

  • 男はつらいよ・寅次郎相合い傘

    制作年:

    第11作『…寅次郎忘れな草』に続いて浅丘ルリ子が相手役。東北の旅先でヘンな蒸発男と道連れになった寅さんは、かつて思いを寄せたキャバレー歌手のリリーとばったり再会。彼女は妻の座に納まらずにまたドサ回りをしていたのだった。何度かケンカと仲直りをくりかえす二人は結局東京へ戻り、“とらや”の面々は二人の結婚を画策するが、やはり堅気にはなれない運命だった。浅丘はキネマ旬報主演女優賞に輝いた。

  • 男はつらいよ 寅次郎夕焼け小焼け

    男はつらいよ 寅次郎夕焼け小焼け

    制作年:

    寅さんが、飲み屋からヘンな老人を“とらや”に連れてきた。ところがこの老人、日本画の大先生だった。寅さんと老先生、意気投合して兵庫へ旅に出るが、地元の美人芸者・ぼたんに寅さんは一目惚れ。だが彼女は大レストランの社長にだまされて、200万円を巻き上げられていたのだった。寅さんは老先生に“彼女のために絵を描いてくれ”と頼むが“金のために絵は描けない”と断わられ、悪態をつく……。キネマ旬報ベストテンの2位に入り、太地も助演女優賞を獲得した。

  • 故郷〈1972年〉

    制作年:

    山田洋次は“男はつらいよ”シリーズのほかに、素朴な庶民を描いたリアリズム映画を何本か撮っている。「家族」(1970)、「同胞」(1975)、「幸福の黄色いハンカチ」(1977)などとともに本作品もそちらの系譜に属するもの。瀬戸内海の小島に住む夫婦は、家族ぐるみで楽しく砕石運搬船の仕事をしていたが、産業の近代化によって、自営ではやっていけなくなる。呉の造船所を見学して島を離れる決心を固めたあと、一家は最後の運搬のために船に乗り込むのだった……。美しい自然とそれを脅かす工業化社会とを対比させながら、日本の高度経済成長とは何だったのかを問い直す力作。

  • 男はつらいよ 寅次郎夢枕

    制作年:

    マドンナに八千草薫を迎えた、寅さんの恋愛教室といった趣のある一編である。死んだ香具師仲間の墓参りをして柴又へ戻った寅さんだが、自分の部屋にはT大教授が入りこんでいる。むくれた寅の前に幼なじみで美しくなった千代が現れる。

  • 男はつらいよ 寅次郎ハイビスカスの花

    制作年:

    旅回り歌手・リリーから“沖縄で入院中”との便りが届き、寅さんは急遽沖縄へ。看病した甲斐もあって快方に向かい、二人は夫婦気取りの生活を始めるが……。「…寅次郎忘れな草」「…寅次郎相合傘」に続いて浅丘ルリ子が3度目のマドンナ役を演じる。寅さんの恋愛~結婚についての本音がよく表れた好編。山田洋次自身、“最も気に入っているものの一つ”と言っており、1997年には撮り下ろしシーンを加えた[特別篇]が公開された。

  • 拝啓天皇陛下様

    制作年:

    週刊誌に連載された棟田博の小説を野村芳太郎監督が映画化した2部作の軍隊喜劇。“寅さん”以前の渥美清の代表作といえる。孤児あがりの山田正助にとって軍隊ほど住み心地の良い所はない。仲間はたくさんいるし、メシも食えるし……。上官のイビリなど痛くもカユくもないのだ。ところが戦争が終わりそうだという。冗談じゃない、除隊はいやだ、もっと軍隊においてくれ、と彼は天皇陛下に直訴の手紙を書くのであった。日本映画では軍隊をお笑いにするのが長い間タブーだったが、1955年の「二等兵物語」あたりからそれが破られた。本作もその流れにある、哀歓あふれた新兵訓練喜劇である。DVDは「渥美清メモリアル 渥美清・もうひとつの世界」に収録。

  • 何処へ〈1966年〉

    制作年:

    石坂洋次郎の小説の2度目の映画化。明朗快活な学園青春映画。田舎の中学校に若くてスマートな英語教師・伊能琢磨が赴任。町の芸者や同僚の女性教師たちは目の色を変える。そんな中で校長派と反校長派の争いが始まる……。

  • 遥かなる山の呼び声

    制作年:

    北海道の酪農の町・中標津の美しい四季を背景に、誤って人を殺して逃亡中の男と、牧場を経営する未亡人、そして小学生になるその子供との交流を描いた人情ドラマ。慎重に進む二人の恋の行方を、農作業と日常生活をたっぷり盛り込みながら描いている。西部劇の名作「シェーン」へのオマージュシーンも。

  • 東京さのさ娘

    制作年:

    浅草の下町を舞台に、男勝りのイキな啖呵をきり、歌がうまくてきっぷのいい下町娘・杉本千枝子を主人公にした青春メロドラマ。劇中のゲイシャ・パーティで千枝子役の江利チエミが芸者姿で『さのさ節』を披露、彼女のはつらつとした演技が見もの。

  • 男はつらいよ 寅次郎紅の花

    制作年:

    神戸から瓦せんべいをよこしたきり、音沙汰のない寅。くるまやの面々が噂をしていると、村山首相と一緒に寅の姿がテレビに映し出される。どうやら震災後の神戸でボランティアとして働いていたらしい。一方、甥の満男のもとに、かねて思いを寄せる泉が訪れ、見合い相手との結婚を考えていると伝える。思わず祝福の言葉をかける満男だが、式当日、花嫁行列を通せんぼして大騒動に。傷心の満男は、その足で奄美大島にたどり着く。一文無しの満男は美しい女性に助けられ、案内された家には呑気にくつろぐ寅の姿が。女性は、寅のかつての恋人・リリーだった。そして、結婚をやめた泉が満男を追いかけてくる。満男と泉、そして寅とリリーの恋の行方は……。フレームを強く意識した画面作りも印象的な堂々たる第48作。幕切れも絶妙で、はからずも有終の美を飾ることになった。浅丘ルリ子が11作、15作、25作に続いて15年ぶり4度目のリリーを演じている。

  • 伴淳・森繁のおったまげ村物語

    制作年:

    上州赤木山麓の人呼んで“おったまげ村“という村に馬糞の九さんというお人好しの青年がいた。九さんは居酒屋の小夜に惚れていた。化粧品問屋の三八も小夜に想いを寄せていた。その小夜は全国を股にかけるペテン師の情婦だった。恋しい女のために繰り広げられる九と三八のドタバタ喜劇。

  • 男はつらいよ 寅次郎心の旅路

    制作年:

    これまで日本各地を旅してきた寅次郎が、初めて海外へ飛んだシリーズ第41作。田舎の駅で心身症のサラリーマンを元気づけたのをきっかけに、寅次郎は彼の出張先ウィーンへ。そこでガイドの久美子に出会い、いつもの恋騒動が巻き起こる……。本作で、竹下景子が3作目のマドンナ役に挑戦。ウィーンの観光名所を巧みに生かした寅さん異文化奮闘記。

  • 新・男はつらいよ

    制作年:

    映画の前身であったTV版『男はつらいよ』のディレクター・小林俊一を監督に迎えた一編。競馬で当てた大金で、おじさん夫婦をハワイ旅行に招待しようとする寅次郎の珍騒動。“とらや“に下宿した美しい幼稚園の先生への恋ごころは高まるが……。

  • 男はつらいよ 寅次郎の青春

    制作年:

    東京で就職をした泉は、週末になると満男の家に遊びにきて、家族のように過ごしていた。同級生の結婚式に出席すべく、宮崎に出かけた泉は、そこで寅さんと出会った。久々の再会に喜んでいた時、ささいなことから寅さんは足をくじいてしまった。知らせを受けて満男は宮崎に向かうが……。満男の恋物語シリーズ第4作。1993年に他界した笠智衆の“男はつらいよ“シリーズの遺作。

  • 男はつらいよ ぼくの伯父さん

    制作年:

    恋に悩む可愛い甥・満男に恋の手ほどきをする寅次郎の姿を描くシリーズ第42作。浪人生活を送る満男はブラスバンド部の後輩・泉に想いを寄せていた。だが、彼女は両親の離婚で佐賀へ転校。そこで満男はオートバイで彼女のもとへ向かった。ところが、そこで寅次郎とバッタリ出会ってしまい……。

  • でっかいでっかい野郎

    制作年:

    どこへ行っても厄介者で人並み外れた無鉄砲――“2代目無法松“気取りの風来坊を主人公にした野村監督の喜劇大作。とある娘に恋をするも、恋人がいると知ってスッパリあきらめ、逆に応援するくだりなど、いかにも渥美清主演らしい人情喜劇に仕上がっている。DVDは「渥美清メモリアル 渥美清・もうひとつの世界」に収録。

  • 男はつらいよ 寅次郎の休日

    制作年:

    後藤久美子が、マドンナ役を前作に続いて連投した作品。寅の甥、満男の憧れの少女・泉が愛人と同棲している父親を探しに九州へと向かう。これに満男がついて行ったから、“とらや“は大騒ぎに……。女性にフラれることで、共感を覚える伯父と甥という展開は、寅と満男に新たな関係を生み出した。

  • 太平洋の翼

    制作年:

    敗戦色が濃くなり始めた頃。無敵を誇った零戦も米軍の新鋭機の前に歯が立たず、大本営は特攻隊による攻撃しかないと主張した。一方、千田航空参謀は新鋭機紫電改を完成させ、精鋭を集め制空権の奪還を計画した。3人の優秀な戦闘機乗員が紫電改を駆って米軍に向かっていくが……。戦争映画大作にして航空アクションの会心作。

  • 投資令嬢

    制作年:

    “株の権威“を自認する女子大生の恋を描く明朗青春コメディ。株投資のために、山小屋で即席ラーメンを売って大もうけしたチズ子と仲間たち。ところが客を奪われた山のパン屋はカンカン。危ないところを助けてくれた青年にチズ子はすっかり熱を上げるが、彼が何と親友と見合いすることを知り……。

  • 男はつらいよ 寅次郎の縁談

    制作年:

    12年ぶりに、松坂慶子が2度目のマドンナ出演。大学卒業を控えながら、就職が決まらない満男は、思い悩んで家出。満男捜しを請け合った寅次郎は、瀬戸内海の小島・琴島で漁師をしている満男を発見。満男は、島の看護婦・亜矢に惚れていて、寅次郎も満男が世話になっている旧家の娘・葉子に恋をしてしまう……。

  • 男はつらいよ 柴又慕情

    制作年:

    “寅さんの憧れの人“ファン投票で第1位に輝いた吉永小百合をマドンナに迎えた一編。北陸で出会った3人娘の一人・歌子に想いを寄せる寅次郎だが、彼女は小説家の父親と恋人の間で悩んでいた。2代目おいちゃん、松村達雄が登場。

  • 風来忍法帖

    制作年:

    山田風太郎の同名小説を渥美清、佐藤允、佐々十郎の主演トリオで映画化したコメディ時代劇。戦塵の箱根山中、悪源太なり平、陣虚兵衛、なんぼベンケイは、人質になっている忍城城主の孫娘・麻也姫に一目惚れし、風魔と伊賀の両忍者部隊と戦う。

  • つむじ風

    制作年:

    東へ走ってはホラを吹き、西へ行っては女を口説く一見田舎青年の陣内陣太郎を主人公にした爆笑喜劇。風のように現れ風のように去っていく陣太郎をめぐって、様々な人間模様が展開される。のちの“寅さん“の原型のような作品でもある。

  • おったまげ人魚物語

    制作年:

    「おったまげ村物語」に次ぐ堀内真直監督の喜劇で、主演も前作同様、伴淳三郎が起用されている。ある平和な漁村で起こる男女関係の大騒動を伴淳三郎扮する画家があれやこれやの手管を使って収拾をつける様子を描く。色事師を演じる渥美清が笑わせる。

  • 望郷と掟

    制作年:

    野村芳太郎監督・安藤昇主演による“掟“ものシリーズの第3作。密輸組織のために実刑をくらった主人公は、出所後仲間を集めて組織から金塊を強奪する。スリリングなアクションの連続。この“掟“ものは大ヒットした「血と掟」を皮切りに全4作が作られた。

  • ダウンタウン・ヒーローズ

    制作年:

    脚本家・早坂暁の自伝的小説を「男はつらいよ」の山田洋次が映画化。昭和23年松山、バンカラ調の松山高校に入学した志麻浩介と、県立高校のマドンナ房子との淡い恋愛を、山田洋次流の人情味あふれるセンスで描く。房子を演じるのは、映画出演は「紳士同盟」以来1年半ぶりとなる薬師丸ひろ子。

  • 男はつらいよ 寅次郎サラダ記念日

    制作年:

    シリーズ20年目にして、40本目の作品。俵万智のベストセラー『サラダ記念日』にヒントを得て作られた寅さんの大人の恋物語。寅は信州で出会った美しい女医さんに一目惚れ。柴又にもどった寅は、さっそく早稲田大学に通う彼女の姪を訪ねる。今回のマドンナは三田佳子。短歌好きの女子大生に三田寛子が扮し、俵万智の作品を詠ませている。

  • 男はつらいよ 寅次郎物語

    制作年:

    寅次郎の香具師仲間の遺児が“とらや“を訪れ、寅は一緒に母親探しの旅に出る。大阪から吉野へ来て高熱を発した子供の看病をしてくれた、同宿の女性に思いを寄せる寅。やがて伊勢・志摩に至って母と子は対面をはたす。

  • 男はつらいよ 寅次郎の告白

    制作年:

    『…ぼくの伯父さん』『…寅次郎の休日』に引き続き後藤久美子が3連続でマドンナ登場。日本海沿岸の鳥取を旅する寅次郎だったが、そこで偶然泉と再会。母親の再婚を素直に喜べず、その寂しさを紛わすために鳥取に来たのだった。一方、それを泉からの絵ハガキで知った満男も鳥取へと向うが……。

  • 若き日の次郎長 東海道のつむじ風

    制作年:

    仲間の危機に甲府へかけつけた次郎長一家は、甲府勤番支配・平垣三郎兵衛を抱き込んだ猿屋勘助の罠にはまり、召し捕らえられる。留守を預かる大政は、子分一党を引き連れて甲府へ乗り込む。マキノ雅広が若手をうまく使い、楽しい一編となった。

  • 俺たちの交響楽

    制作年:

    労働者たちだけで構成されている川崎のアマチュア合唱団が、ヴェートーヴェンの『交響曲第九番』の合唱をやろうという計画をたて、様々な問題を乗り越えながら公演を成功させていく。ラストの“第九“合唱シーンは圧巻だ。

  • 男はつらいよ 寅次郎恋やつれ

    制作年:

    吉永小百合が「柴又慕情」に続いて登場する。寅さんは夫に蒸発されて苦しむ女性を助けたりで忙しい。そんななか、山陰の津和野で以前、片想いの相手だった歌子と再会。夫に死別した彼女の力になり、偏屈な父親との和解を仲介する。

  • サラリーマン一心太助

    制作年:

    一心太助の23代目にあたる石井太助が活躍するサラリーマンもの。太助が勤める葵食品の社長、光男は新しもの好きで、大久保彦左衛門の子孫である大久保営業課長は苦々しく思っていた。だが光男はそんな反対を押し切って電子計算機を導入。おかげで営業部はセールス・ノルマに追われて大わらわに。

  • 男はつらいよ 寅次郎真実一路

    制作年:

    “とらや”の面々とケンカして飛び出した寅さんが上野の焼き鳥屋で出会った一流証券会社の課長。彼の家で美しい妻と知り合ったと思うや否や、夫の課長さんが家出蒸発してしまった。寅は奥さんと一緒に鹿児島まで夫探しの旅に出る。

  • 無宿人別帳

    制作年:

    松本清張の同名小説を映画化した異色時代劇。徳川時代の無宿人とは、罪を犯して人別帳からはずされた人々だ。刑期を終わっても彼らは人なみの生活を容易に許されず、幕府は江戸の治安を守る形で無宿人狩りを行なって佐渡の金山に送り込み、牛馬のように酷使するのだった……。

  • 男はつらいよ 奮闘篇

    制作年:

    1年ぶりに生みの母親と再会した寅次郎は、沼津のラーメン屋で出会った少し頭の弱い少女から“あんたのお嫁になりたい”と言われて真剣に悩む。後半、少女の故郷・津軽に移っての展開が秀逸。ミヤコ蝶々が母親役で再登場。また田中邦衛が教師役で出演している。

  • 馬鹿まるだし

    制作年:

    山田洋次が自分のスタイルを確立するきっかけになった作品。藤原審爾の原作は、以前にも滝沢英輔監督・森繁久彌主演で「安五郎出世」という題で映画化されたが、山田洋次版「馬鹿まるだし」に先だって、同じ1964年、山田の脚本で同題名のTVドラマが作られている。シベリア帰りの風来坊・松本安五郎は、瀬戸内海の平和な町にある浄念寺に転がり込む。寺には若くて美しい未亡人・夏子がいて、安五郎はひそかに思いを寄せる。ある日、ダイナマイトを持った脱獄囚が、人質を取って山へ逃げ込んだ。安五郎は夏子にいいところを見せようと、単身助けに向かったが、ダイナマイトが爆発し失明する。盲目になった安五郎が涙を流しながら、夏子に思いを語る長回しシーンでは、ハナ肇の熱演が光る。このキャラクターは、のちに“車寅次郎”へと受け継がれる。

  • 東京ド真ン中

    制作年:

    宍戸錠が風来坊に扮し、片想い、失恋、傷心の旅立ちという“男はつらいよ”を完全に意識した人情喜劇。独立した作品としてよりも、パロディとして捉えると面白い見方ができる。もちろん渥美清も寅さん的キャラクターで登場、大いに笑わせてくれる。

  • ブワナ・トシの歌

    制作年:

    学術調査のため、タンガニーカに派遣されて来た青年は、先発隊と合流することができず様々な体験をする。青年役を渥美清が好演。この作品がきっかけで羽仁も渥美もアフリカにとりつかれた。アドベンチャー・人間ドラマとでも呼びたい1作。

  • 男はつらいよ 純情篇

    制作年:

    家出妻二人の面倒をみる寅次郎。旅先で助けた人妻を実家へ送り届けた寅さんが柴又へ帰ってみると、おばちゃんの遠縁にあたる美しい家出妻が“とらや”の手伝いに来ていた。のぼせる寅だが、彼女も結局は夫のもとへ帰っていく。

  • 男はつらいよ 幸福の青い鳥

    制作年:

    筑豊で昔なじみの旅役者の娘・美保と知り合った寅さん。上京した美保の就職を世話するなどハッスルするが、美保に思いを寄せる画家志望の青年が現れて……。長渕剛が挿入歌も歌っている。

  • 学校

    制作年:

    名匠、山田洋次が15年間温めていた教育の喜びというテーマを通して、人間の幸福を問いかける感動作。下町の夜間中学校を舞台に、登校拒否児や不良少女、労働者、在日外国人など様々な境遇、年齢の生徒たちと、転任要請を拒み続けている心優しき教師、黒井の心の触れ合いを、叙情豊かにしみじみと描いていく。

  • 燃えつきた地図

    制作年:

    「おとし穴」「砂の女」「他人の顔」に続く安部公房=勅使河原宏コンビの4作目。蒸発した人間を追っていくうちに、不条理な人間関係に巻き込まれ、迷い込んでいく男を勝新太郎が熱演。映画化絶対不可能の作を取り上げた。製作は勅使河原プロから勝プロに代わったが、前3作ほどのボルテージの高さはない。

  • 男はつらいよ 柴又より愛をこめて

    制作年:

    タコ社長の娘・あけみが嫁ぎ先から家出し、連れ戻し役に寅さんが伊豆下田へ派遣される。帰りたくないと駄々をこねるあけみの機嫌をとるため、二人は船で式根島へ渡る。ところが島の小学校に美人の先生がいて寅は一目惚れ。

  • 男はつらいよ 葛飾立志篇

    制作年:

    寅さんが何を思い立ったか学問を志す、という一編。かつて想いを寄せた人の娘の面倒をみるうちに学問の大切さが身にしみてきた寅次郎。ちょうど“とらや“には大学に残って考古学を研究している女性が下宿することになったから、さあ大変。

  • 男はつらいよ 寅次郎恋愛塾

    制作年:

    今回は寅次郎が恋愛指南役にまわって気の弱い青年を助けるパターン。五島列島へやって来た寅さんは老婆を助けたことから東京在住の孫娘・若菜と知り合う。若菜に思いを寄せる大学生を手助けせんとはり切る寅さんだが……。

  • 運が良けりゃ

    制作年:

    落語通の山田洋次が、落語の『ラクダの馬さん』『寝床』『黄金餅』『つけ馬』などを素材に描いた長屋喜劇。落語でもおなじみの熊さんにハナ肇、八っつぁんに犬塚弘などクレージー・キャッツのメンバーがバイタリティーあふれる庶民を怪演する。向島の裏長屋に住む、熊さん、八っつぁん、金貸しのおかん婆、クズ屋の久六、アンマの梅喜、熊さんの妹で“はきだめに鶴“のせいたちは、貧乏で酒とバクチに明け暮れる傍若無人の日々を送っている。ある日、家主から店賃値上げを言われて憤慨した熊さんは一計を図るが……。おかん婆が貯め込んだ金を、餅にくるんで食べ、死んでしまうくだりのブラックなギャグなども秀逸。

  • 男はつらいよ 寅次郎と殿様

    制作年:

    マドンナに真野響子、特別ゲストで嵐寛寿郎が出演。例によって“とらや“の面々とケンカをして寅次郎は愛媛へ。墓参りの美しい未亡人と出会って慕情が募る。そして大洲城18代目の城主だというヘンな老人も登場して……。

  • 男はつらいよ 寅次郎忘れな草

    制作年:

    マドンナとして通算4度の出演回数を誇る浅丘ルリ子を初めて迎えた一編。悪気はないのに法事をめちゃくちゃにしてしまった寅さんは、またまた周りの人々とケンカして北海道へ。網走の安キャバレーの歌姫・リリーと意気投合するが……。

  • 男はつらいよ 寅次郎春の夢

    制作年:

    ビタミン剤のセールスマン・マイケルは遠くアリゾナからやって来たが、品物がまったく売れず行き倒れ寸前。“とらや“の人々が面倒をみることになったが寅さんはアメリカ嫌い。そこへ美しい英語の先生が顔を出したから事態は一変……。

  • 男はつらいよ 翔んでる寅次郎

    制作年:

    北海道で出会った一人旅を楽しむ娘。その後、彼女は会社社長令息との結婚式を途中で抜け出し、寅を頼って柴又までやって来てしまった……。当時“翔んでる“女優のイメージが最も強かった桃井かおりをマドンナに起用した一編。

  • 男はつらいよ 寅次郎わが道をゆく

    制作年:

    さくらの幼友だちで“SKD“の踊り子・奈々子に夢中になった寅さんは、毎日浅草国際劇場へ通いづめ。そのうえ、九州で知り合った青年が寅を頼って上京。彼も一緒になってレビュー狂いになってしまう。寅は徐々に“恋の指南役“へと立場を変えつつある。

  • 男はつらいよ 寅次郎頑張れ!

    制作年:

    電気工の青年と仲よくなった寅さん。青年が思いを寄せる食堂のウエイトレスとの仲をとりもつ指南役をかってでるが、失恋専門の寅さんのこと、万事ウラ目に出て青年は失恋。寅は彼女の美しい姉に一目惚れ。

  • 男はつらいよ 寅次郎純情詩集

    制作年:

    母と娘のダブル・マドンナ登場の一編。さくらの息子・満男の担任の先生にのぼせた寅さんだったが、彼女の母親を見てそっちの方にクラクラ。この母親は寅さんの幼なじみだったが、今では未亡人で病気がちの身。寅の同情は募るばかり……。

  • 砂の器

    砂の器

    制作年:

    監督・野村芳太郎、脚本・橋本忍のコンビによる松本清張原作の傑作社会派サスペンス。迷宮入りと思われた殺人事件を捜査する二人の刑事の執念と、暗い過去を背負うために殺人を犯してしまう犯人の宿命を描く。後半、二人の刑事がすべてを明らかにする捜査会議と、犯人である天才音楽家が自ら指揮する交響曲の発表演奏会、そして彼の暗い過去である、北陸、若狭、出雲と巡る父と子の道行きの回想シーンが、人形浄瑠璃にヒントを得たカット・バックで描かれる構成は見事。また、そこで演奏される交響曲『宿命』は、四季折々を捉えた映像と相まってたぐいまれな感動を生んでいる。2005年にデジタルリマスター版が公開された。

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