
常田富士男
常田富士男 出演映画作品
-
2つ目の窓
制作年:2014年07月26日(土)公開
カンヌをはじめ世界の映画祭で高い評価を集める河瀬直美監督の最新作。美しい海と太古の風景が広がる奄美大島を舞台に、16歳の少年と少女、彼らを取り巻く大人たちの生き方を通して、命のつながりや人と自然との共存、生と死のドラマを描き出す。オーディションで選ばれた村上虹郎と吉永淳が主演を務め、杉本哲太、松田美由紀らが共演する。
-
死にゆく妻との旅路
制作年:2011年2月26日(土)公開
'99年12月2日、ひとりの初老の男が逮捕された。罪状は“保護者遺棄致死“。男は、末期癌の妻と1台のワゴン車に乗り込み、9ヵ月もの間、日本各地をさまよっていた。だが、その事件の裏には、報道されなかった、夫婦の深い愛の物語があった……。監督は『初恋』の塙幸成が務め、死を見つめながら旅を続ける、ふたりの9ヵ月にわたる足跡を精緻に描く。
-
新・あつい壁
制作年:2007年11月17日(土)公開
ハンセン病の実態と、今も消えぬハンセン病差別を真摯な眼差しで見つめた作品。50年前に起きた事件と現在を巧みに構成することで、過去の歴史と、今も変わらぬハンセン病への差別が浮かび上がる展開が秀逸だ。'69年に「あつい壁」で監督デビューを果たした中山節夫監督がその後、40年間温め続けてきた構想を基に、再びメガホンを執る。
-
かあちゃん〈2001年〉
制作年:2001年11月10日(土)公開
市川崑監督が岸惠子と8度目のタッグを組んだ、意欲あふれる人情時代劇。セピアとカラーの中間をいく独特の色彩で、長屋で暮らす子だくさん女性の“誇り”をカラリと謳いあげていく。
-
うなぎ
制作年:1997年05月24日(土)公開
1997年度カンヌ映画祭で見事グランプリに当たるパルム・ドールを獲得。「黒い雨」以来、8年の空白を経て、ベテラン今村昌平が発表した人間ドラマ。吉村昭の小説『闇にひらめく』を原作に、飼っているウナギにしか心を開かない男の心情の移ろいを見極めようとしている。浮気した妻を殺害し、8年の服役の後、仮出所した男・山下拓郎。理髪店を開き、自戒の日々を送る彼は周囲の人々に心を開くことはなかった。そんなある日、山下は自殺未遂の女性・桂子と出会い、彼女の希望から共同生活を始めることになる。彼女の優しい人柄にふれ、打ち解けていく山下だったが、そんな彼の前にかつての囚人仲間が、さらに桂子の夫までもが現れる……。静かな語り口ながら、鋭い人間観察の目が随所に光る佳作。とぼけた笑いも盛り込まれ、今村の初期作品を思わせる仕上がりとなった。役者陣もそろって好演を見せるが、特に桂子の母親役の市原悦子が怪演を披露して印象的。
-
原野の子ら
制作年:
【阿蘇のふもとから届いた美しい自然と人間の営み】 阿蘇の四季折々の自然美をバックに、人生の豊かさを問いかける感動作。女性教師、生徒とその家族が織りなす人間同士の触れ合いを、「ブリキの勲章」の中山節夫監督が描く。
-
REX 恐竜物語
制作年:
洞窟の奥から発見された古代の恐竜の卵の孵化実験が成功した。古生物学者の娘・千恵は生まれた恐竜の赤ちゃんをレックスと名づけ母親代わりに育てることになった。しかし、レックスでひともうけをたくらむマスコミや政治家の手が千恵のもとに迫ってきた……。現代社会への鋭い批判も込めたファミリー・ファンタジー。ダイアローグ・ライターとして、人気脚本家の内館牧子が参加。
-
聞こゆるや
制作年:
【甘く切ない記憶のドラマ 】 これまで主に演劇界で活躍してきた山田武が初監督を務め、故郷である熊本の地元民と共に作り上げた人間ドラマ。久々に故郷の地に戻った男が、高校時代に経験した今も痛烈に残る過去と対峙する。青春期に多くの人が1度は経験するであろう、純粋すぎるゆえの悩みや焦燥感が甦る好編だ。
-
先生あした晴れるかな
制作年:
私立中学受験のため塾に通い始めた5年生の太と、両親が離婚し母親と二人暮らしの圭二が突然荒れだす。担任の加藤先生は二人の心をつかもうと努力するのだったが……。教育映画を撮り続ける中山節夫の監督作品。
-
星の牧場
制作年:
庄野英二の同名のロングセラー小説の映画化を20数年間夢見続けてきた若杉光夫の執念の作品。高原の牧場で働く戦争で記憶を失った男と、森に住むジプシーたちとの心の交流をニュージーランド・ロケを敢行して仕上げたメルヘンタッチの作品。撮影は名手・岡崎宏三。
-
セイリング 海にはばたく
制作年:
北海道第一水産高校に赴任した一人の教師、門田。海の男を目指していた熱血漢である彼が奮闘する姿を描いていく。監督は「やがて…春」「ブリキの勲章」など独自の視点から教育問題をとり上げる中山節夫。
-
らしゃめん
制作年:
主演の鰐淵晴子の同名レコードから企画された作品。明治維新、激動期を舞台に、外国人の現地妻となった洋妾(らしゃめん)の悲劇を描くメロドラマ。没落士族の娘・雪は借金のために恋人と別れたあと、アメリカ公使の洋妾になり、数奇な運命にもてあそばれるのだった……。
-
YAWARA!
制作年:
『ビッグコミック・スピリッツ』に連載された人気マンガを、市川崑監督などのもとで助監督を務めていた吉田一夫が映像化。高校3年生の猪熊柔は、天才的な柔道の資質をもっていたが、フツーの女の子の青春をエンジョイしたいと思っている。しかし祖父の滋悟郎はなにがなんでも、柔にオリンピックで金メダルをとらせるつもりでいた。浅香唯が恋と柔道に青春を賭ける主人公をさわやかに演じている。
-
戒厳令の夜
制作年:
博多の古びたバーで、偶然に発見された1枚の“幻の絵“によって、闇に葬られたはずの政治的陰謀が一斉に明るみに出る。五木寛之の同名ベストセラー小説を、ジョー山中の歌唱に乗せて展開させた壮大なミステリー・ロマン。怪老人役で鶴田浩二が熱演。
-
宇宙の法則
制作年:
家業を継ぐべく、裸一貫故郷へ戻った主人公が、人生の再スタートの場に臨んで味わう悩み、苦汁、情熱などを織り込んだ井筒和幸監督による人間ドラマ。自分のブランドをもつほどのトップ・デザイナー・本木良明。彼は、親父の死を機会に、名前も恋人も捨てて、家業の機屋を継ぐために故郷の愛知県・一宮へと帰る。母親や妹のとまどい、協力を申し出る実業家や友人、兄の離婚騒ぎなど、多彩な人々とのふれあいを経て、良明が迷いからふっきれた時、彼に突然の死が……。自分に素直に生きようと努める良明。その心がピュアになることで“宇宙の法則“という死に絡めとられるさまを、井筒が静かな語り口の中に描ききっている。
-
股旅
制作年:
この作品の前年、市川崑はTV『木枯し紋次郎』の演出・監修を手掛けているが、本編はある種のヒーローであった“紋次郎“とは違い、どん底にいながら成り上がろうとあえぐチンピラ渡世人3人の青春を描いたもの。とはいえ、片意地はっていても、空腹と貧乏を友とする旅がらすの生活をリアルに描いている点は“紋次郎“に通じるものがあろう。渡世で名を売ろうとする源太、信太、黙太郎は、父を斬り、惚れた女を売り飛ばすなど、およそ人の道からはずれた旅を続け、みじめな死を迎える。主演の萩原、小倉、尾藤の取り合わせが絶妙で、1970年代初頭のシラケ世代の若者像とダブリ、姑息なタイプのアウトローとして異彩を放っている。
-
出張
制作年:
東北地方に出張の途中、ゲリラと称する一団に拉致された中年サラリーマンを主人公に、サラリーマンの悲哀を描き出したブラックな笑いがいっぱいの悲喜劇。若松プロで脚本家や助監督として活躍し、「ニュージャック&ベティ」でデビュー、以来TVの脚本などを手掛けていた沖島勲の21年ぶりの作品。
-
天空の城ラピュタ
制作年:
ジョナサン・スウィフトの『ガリバー旅行記』に書かれた、空に浮かぶ島に想を得て、宮崎駿が初めて映画のみのオリジナルで製作した冒険アクション。20世紀初頭の西欧のムードを持った世界を舞台に、伝説の浮島・ラピュタをめぐる、正邪の攻防戦が描かれている。またラピュタをはじめとして、羽ばたき式飛行機のフラップターや、ラピュタを守るロボット兵など、宮崎駿独特の奇想天外なメカも続々登場。生真面目な部分を残してはいるものの、目指した“痛快娯楽冒険活劇“をよく体現して、広い支持を得た。ラピュタの発見を信じてもらえぬまま死んだ父を持つ、見習い機械工の少年パズーは、飛行石のペンダントを狙う空中海賊のドーラ一味から、少女シータを助けた。飛行石こそラピュタを空に浮かせる力の源だったが、二人はラピュタを探す国防軍に捕まり、実はラピュタの王位継承者だったシータを残して、パズーは釈放される。パズーは、ドーラたちの助けを借りてシータを救出し、再びラピュタ探しを始めるが……。
-
一心太助 男一匹道中記
制作年:
“男一匹道中記”とあるが、実は太助と恋女房お仲の新婚一周年・二人旅を描くてん末記。旅先で鯛の出荷を牛耳り、大もうけをたくらむヤクザと豪商の陰謀を知った太助が、持ち前の機転と行動力で立ち向かう。錦之助の魅力を最大限に生かした、沢島忠の代表的シリーズの最終作。
-
水のないプール
制作年:
女房もちの地下鉄職員。昼はキップ切りや掃除、夜はうるさい女房の相手と、単調な日々の連続。だがそんな彼に、突然夢のような日々が訪れる。女の部屋にマスクをつけて忍び込み、大量のクロロホルムをまくと、女が意識を失い好きなように犯せることがわかったのだ。やがて男は職業も捨て去り……。内田裕也が狂気の主人公を演じた話題作。タイトルの“水のないプール”の映像が象徴的に使用されている。脇役陣もバラエティー豊か。
-
本陣殺人事件
制作年:
「素晴しい蒸気機関車」など、自主製作作家として知られる高林陽一が、盟友・大林宣彦を音楽に迎えて挑む横溝正史の世界。“宿場の本陣”という日本的空間を舞台に起きた密室殺人。そのトリックと動機をあばくのは、中尾彬扮するジーンズ姿の金田一耕助。トリックが解明されるシーンは圧巻。
-
おはん
制作年:
大正時代の関西の田舎町。ほとんど商いのなくなった古道具屋を営む幸吉は、昔なじんだ芸者のおかよに引き取られて暮らしている。ところが、ある夏の日、7年前に別れた妻のおはんに出会う。おはんはまだ幸吉を思い続けているといい、幸吉は再び二人で暮らす決心をするのだが……。市川崑監督が幸吉、おはん、一人息子の悟、おかよとごく少数の主要人物に焦点を合わせてドラマを構成し、細やかな演出をみせた男と女の愛の物語。おはんに吉永小百合、芸者のおかよに大原麗子が扮し、対照的な役柄を演じる。別れた妻と芸者との間で揺れる微妙な心理状態を、石坂浩二が好演。
-
コミック雑誌なんかいらない!
制作年:
ピンク映画出身の滝田洋二郎が内田裕也と組んで撮った初めての一般映画。芸能レポーターという特異な存在に焦点を当てながら、事件やスキャンダルを好む現代の大衆を鋭く皮肉っている。そのテーマ性ゆえか、ニューヨーク映画祭で上映され、大きな反響を呼んだ。芸能レポーターのキナメリは、有名人のスキャンダルをハイエナのごとくかぎ回るので有名だ。そんな彼は、当然芸能人にも嫌われ、時に暴力を振るわれたりもするが、少しもひるむことはない。しつこく、あくどく、無神経に他人の生活に踏み込んでいく……。現実の事件の関係者を登場させたり、再現したり、キワモノすれすれの刺激的な映画である。
最新ニュース
おすすめフォト
おすすめ動画 >
-
X
-
Instagram