【月刊ローチケ】『弁論2026』こたけ正義感インタビュー
こたけ正義感がたった一人でステージに立ち、60分間ぶっ続けで語るスタンダップコメディショー『弁論』。たった2年前に80人の観客の前で始まったこの公演は回を重ねるごとに話題を呼び、なんとこの冬、全国4ヵ所ツアー、東京は8000人規模の劇場で上演される。今回の『弁論』のこと、彼が見据えるこの先のことなど、話を聞いた。
【写真】こたけ正義感、本当にメロい!撮りおろしショット!
◆過去最大規模の『弁論』で語る“自分の話”
――昨年の『弁論』前に取材させていただいたとき、こたけさんが「来年『弁論』で1万人行けますかね?」と聞いてくださったのが強く印象に残っています。
こたけ:そうでしたね! できるだけ早く武道館に辿り着きたかったので。
――蓋を開けてみれば『弁論』は去年の時点で8000件の応募があるプラチナチケットに。そして今年は全国4ヵ所ツアー、東京は8000キャパの東京ガーデンシアターでの上演となりました。
こたけ:僕はなんなら今年にも武道館でやりたいと思っていたくらいなんです。ただ、やはり武道館で開催するには実績も必要ということで、手前でもう一段階段を昇ることにして。せっかくならその中でも一番大きいところでやろうと。全国で見たいという声をいただけたので、じゃあツアーもやってみるかということになりました。
――2024年の『弁論』では世間的にも話題となっていた袴田事件を取り上げ、大きな注目を集めました。そして昨年の題材は、生活保護に関する「いのちのとりで裁判」。昨年を上回る反響があったと思います。動画は期間限定公開にも関わらず、160万回再生に。なぜそんなにも広まったと思いますか?
こたけ:コメント欄がすごく盛り上がったんですよ。公演内でご紹介した弁護士ご本人もコメントを寄せてくださいましたし、福祉事務所でケースワーカーをされている方、生活保護を受けている当事者の方もコメントしてくれた。一昨年の冤罪以上に、多くの人が自分に近いテーマとして聞いてくれたのかなと思います。
――袴田事件の際は、広報担当としてご自身が関わられていたというきっかけがありましたが、昨年「いのちのとりで裁判」を取り扱った理由は?
こたけ:60分間話せるものという条件を考えたとき、弁護士をメインでやっていた頃に経験したもの、実際に自分が触れたり関わったりしたものを題材にとる方が、やっぱり話しやすいんですよね。自分の中にあるもので、かつ社会と接点のあるテーマ。基本的には毎回、“自分の話”をするつもりでやっています。前回は生活保護を題材にしようかなと考えていた時期に、司法修習生がやっているイベントをネットで聴講したんですよ。そしたらちょうど『いのちのとりで裁判』の話をしていて、裁判の結果を覆すきっかけとなった判決文の誤字についてもチラッと触れていたんです。その時に『おもしろ! これいいかも』と思って。
――では、過去最大規模となる今年の『弁論』で扱う題材は?
こたけ:全く決まってません。毎年この時期が怖いんですよ。公演をやることだけ決まっていて、内容がゼロ。もちろん、『多くの人は知らないけど、面白いだろうな』というテーマは山ほどあるんです。エゴサーチをすれば『この事件、こたけに聞いてみたい』というポストも出てきますし(笑)。でも、その中から自分ごととして話せる題材を探すところが難関なんですよね。自分が関わっていなくて興味もないのに、とってつけたように注目の事件の話をしても、それは本来やろうとしていたことではなくなってしまうので。
――今回は特に、4ヵ所での公演となりますが、回を重ねるごとに変化していく可能性は?
こたけ:それはあります。テーマや骨組みといった大きな部分は変わりませんけど、シンプルにお笑いのネタとして、ウケるよう修正していくのはこれまでもやってきました。
――あくまでも「ウケるように」なんですね。
こたけ:もちろんです。ウケることが第一義ですから。『弁論』だけで僕を知っている方からしたら意外かもしれませんけど、仕事が増えていっても、基本的には純粋にお笑いの仕事をやろうと思っているんです。弁護士のイメージに引っ張られすぎないように、あくまでもお笑い芸人として見てもらえるようにという部分は意識しています。
――以前お話を伺った時、こたけさんは60分漫談というスタイルのスタンダップコメディを独占するつもりはなく、他の芸人さんにも積極的にやってほしいと話されていました。一年経って、その広がりはいかがですか?
こたけ:いろんな人がこの形式に興味を持ってくれていますし、僕きっかけでなくても、やる人が明確に増えていると思います。元和牛の川西(賢志郎)さんも今『ワンマントークショー』という形でライブをされていますよね。僕自身、今度ZAZYさんとスタンダップのツーマンライブをやりますし(※6月22日に開催、配信が販売中)。ピン芸人って、単独ライブをやっても集客に苦労するし、ネタだけで食べていくことが難しいんです。でもスタンダップコメディであれば長く続けられるし、お笑いファン以外の方も見に来てくださる。だから、いろんなピン芸人の方が、それぞれの色を活かした長尺漫談をやればいいと本気で思っています。
◆8000人を前にしても、声さえ届けば今まで通りに
【公演概要】
こたけ正義感 『弁論2026』
11月4日:宮城・東京エレクトロンホール宮城(開場18時 開演19時)
11月11日:福岡・SAWARAPIA 福岡県立ももち文化センター 大ホール(開場18時 開演19時)
11月24日:京都・ロームシアター京都 メインホール(開場18時 開演19時)
12月4日:東京・東京ガーデンシアター(開場18時 開演19時30分)
◆出演
こたけ正義感
【公式サイト】https://kotake-benron.com/
【公式X】@kotake_seigikan
【公式YouTube】@こたけ正義感のギルティーチャンネル
