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“ミュージカル好き”池井戸潤「よりにもよって、あの『民王』を?」 自作初の舞台化への思いを有澤樟太郎&別所哲也と語る

演劇

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有澤樟太郎

別所哲也

池井戸潤

◆「笑い飛ばしちゃう力強さ。日本の政治や世界を見たりする入口に」(別所)


ミュージカル『民王』ビジュアル (C)東宝
――「政治」と「コメディ」で「ミュージカル」という面白さは、この作品の個性だと思います。魅力だと思われているところや、エンタメで伝えるうえで、どんな風に捉えながら作品を作っていけたらと考えていますか?

有澤:政治がテーマのコメディミュージカルは、なかなかないですし、こんなにがっつり国会がテーマというのもなかなかないですよね。

――世代的に分からないことも多い、それゆえの面白さもあるかと思います。

有澤:僕は完全にそちら側で、お客さん側の感覚もちゃんと持っているというか。世の中の政治的な関心も高まってきていて、僕の周りでもそういう話がチラッと出たりします。内面を音楽に乗せて歌えるというのが、ミュージカルの強みだと思いますが、政治的な目線と、政治家たちのこう思っている、俺はこうなんだみたいな、本音のぶつかり合いを、ミュージカルだからこそ表現できるところがあると思うので、そういう部分もお客さんに届けられたらいいなと思います。

僕も国民として「なぜ税金が下がらないんだろう」とか「ガソリンが高い」とかそういう思いはありますが、不満を良くすることばかり考えていること自体が、国を良くすることにつながるかどうかはよく分からないんです。

――我慢したり頑張ったりもしないといけないかもしれない。

有澤:結局は誰かに寄り添うことの方が大事だったりするのではないかと思ったりもするので、お客さんにもちょっと考えていただけるような、決してただ単に分かりやすいものじゃなくて、“問うもの”にしたいなと思っています。

――「コメディ」で表現するというのも特徴のひとつだと思います。

別所:笑い飛ばしちゃう力強さだったり、ミュージカルで政治を歌っちゃうみたいな、本音だったり、建前だったり、人間のいろんなものが、“業”みたいに見えるだろうと。お客さんと共有できるミュージカルが日本で生まれて、そして、日本の政治や世界を見たりする入口になってくれたらいいなと思います。笑い飛ばしちゃってるけど、みんなが思い当たる節というのを、「このままじゃいけないんだよね。なんとかみんなで」と。

――その中からちゃんとした種が宿るというか。

別所:僕も自分がナビゲーターをしているラジオ(『J-WAVE TOKYO MORNING RADIO』)で、「ご機嫌は、自分でつくるもの」と言っているんですが、ご機嫌をどうつくるかみたいな、政治もちゃんと関わった方がご機嫌な世界になるんだろうなという感じに持っていけたらいいですね。でも、ちゃんとメッセージがあって。そういうことですかね、先生?

池井戸:いやぁ、いいんじゃないですかね!

――先生が作品を書かれた原動力は、政治とコメディにきっと繋がるのではと思います。

池井戸:そうですね。僕自身はデモに行ったりはしませんが、その代わりに、作品という形で何かを主張したいと思っています。

――書くことでみんなに伝わっていく。

有澤&別所:伝わっていきますよね!

(取材・文・写真:岩村美佳)

 ミュージカル『民王』は、9月6日~10月6日東京・シアタークリエ、10月11日~13日大阪・梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティ、10月17日~19日福岡・博多座で上演。

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【公演概要】

ミュージカル『民王』
ミュージカル『民王』ビジュアル第1弾(C)東宝

ミュージカル『民王』

◆日程・会場
9月6日~10月6日:東京・シアタークリエ
10月11日~13日:大阪・梅田芸術劇場 シアタードラマシティ
10月17日~19日:福岡・博多座

◆出演
武藤翔:有澤樟太郎
武藤泰山:別所哲也
村野エリカ:豊原江理佳
南真衣:林瑠奈(乃木坂46)
貝原茂平:山崎大輝
新田理:上川一哉
蔵本志郎:福田転球
武藤綾:一路真輝
城山和彦:竹中直人

◆原作
池井戸潤「民王」(文春文庫/角川文庫)

◆脚本
ツバキミチオ

◆音楽
角野隼斗

◆演出
永井誠

◆主催
東宝/テレビ朝日

◆製作
東宝

【公式サイト】http://tohostage.com/tamiou/
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