【月刊ローチケ】東京にこにこちゃん『ピカソぶっ飛ばせなくて、ごめん』/猫背椿×今立進×萩田頌豊与インタビュー
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――お父様がどんな方だったのかも気になりますね。
萩田:親父、めちゃくちゃ嘘つきだったんですよ。「お母さんとしか恋してない」って言われながら育ったんですけど、父親の葬式の時に、50歳くらいのおじさんが近づいて来て、「お兄ちゃんだぞ」って言われて…。そこから次々と「お姉ちゃんだよ」「お兄ちゃんだよ」って5人くらい来て、兄姉が一気にできたんです。そこでバツ5だったことが発覚して。あと、「『バトル・ロワイアル』を撮ったのは俺だ!」とも言ってました(笑)。
猫背:お誕生日会の時にもチラッと聞きましたが、すごい話ですよね。
今立:どんどんプレッシャーが大きくなります!
萩田:でも、そういう破茶滅茶で嘘ばっかりの父親にも本当の瞬間があった、とは思っていて…。そういうことを物語の中で描けたらと思っています。結局父は僕が中学生の時に病気で死んでしまったんですけど、最後の方はクレイジーさに拍車がかかって、「ピカソをぶっとばす」ってずっと言ってて…。第一発見者も僕だったんですけど、枕元に書きかけの小説が置いてあって。そのタイトルが『ピカソをぶっ飛ばせ』だったので、そこから本作のタイトルを決めました。
――『ピカソぶっ飛ばせなくて、ごめん』というタイトルにはそんな背景があったのですね。さらに、今回は東京にこにこちゃん初となるザ・スズナリでの上演ですね。
萩田:そうなんですよ。念願のスズナリですから、ピカソはさておき、ガンガンにぶっとばしていきたいと思います!
今立:演劇人の方にとって、ザ・スズナリという劇場が特別な場であるのだ、ということをしみじみ感じていますし、そういう感覚は芸人も同じなんですよね。小さな小さな会場で、全然お客さんも入らないようなところから芸人を始めてここまでやってきているので。お笑いとしても、濃密な空間でお客さんの生の反応がダイレクトに感じられるのは一番うれしいです。大爆発を起こしたいですね!
猫背:実は私もスズナリに立つのはすごく久しぶりなので、それも含めて楽しみにしています。とっても出演したかった東京にこにこちゃんに参加させていただけるので、面白いセリフやシーンをさらに大きく増幅させてお客さんにぶつけられるよう、思いっきり頑張ります!
今立:猫背さんとの共演も含め、思いもよらぬ挑戦づくしの夏となりますが、全てを受け入れ、にこにこちゃん色に染まれたらと思います。全シーン、「笑い」は絶対取りこぼしません!芸人なので!
猫背&萩田:かっこいい…!
萩田:本作は、お二人に出ていただける時点でもう間違いがありませんし、東京にこにこちゃんという世界の中でお二人に思う存分大暴れしてほしいです! 集大成というくらいの気持ちで、今までやってきた物語とボケの追求を全部詰め込んでいけたらと思っていますし、幼少期に始まり、父の最期を見届けた瞬間も含め、全てを描き切ります。過去作でも父を描いた作品はありましたが、人生を丸ごと描くのは今回が初めて。そして、最後にしようと思っています。もちろん、いつも通りハッピーエンドでお待ちしています!
(取材・文:丘田ミイ子 写真:明田川志保)
東京にこにこちゃん『ピカソぶっ飛ばせなくて、ごめん』は、8月26日~30日東京・ザ・スズナリにて上演。
<プロフィール>
萩田頌豊与/はぎたつぐとよ:脚本家。大学在学中に「東京にこにこちゃん」を旗揚
げ。作品すべてを手がけている。
今立進/いまだちすすむ:エレキコミックのツッコミ担当。芸人としての活動に加え、舞
台にも出演する。
猫背椿/ねこぜつばき:舞台のみならず、映画、ドラマの映像作品にも数多く出演、幅広
い役柄を演じる。
※高畑遊の「高」は「はしごだか」が正式表記
※月刊ローチケ7月15日号掲載版【ロングバージョン】
※写真は誌面と異なります
掲載誌面:月刊ローチケは毎月15日発行(無料)
ローソン・ミニストップ・HMVにて配布
【公演概要】
東京にこにこちゃん『ピカソぶっ飛ばせなくて、ごめん』
8月26日~30日:東京・ザ・スズナリ
◆作・演出
萩田頌豊与
◆出演
今立進(エレキコミック)
木乃江祐希(ナイロン100℃)
高畑遊(ナカゴー)
西出結
てっぺい右利き(パ萬)
加藤美佐江
東野良平(劇団「地蔵中毒」)
立川がじら(劇団「地蔵中毒」)
猫背椿
※高畑遊の「高」は「はしごだか」が正式表記
【公式サイト】https://tokyoniconicochan.amebaownd.com