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30-DELUX・清水順二が『オレノカタワレ』を今届ける思い 小辻庵&大野紘幸&大沢樹生と共に濃密な殺陣で11年ぶりに上演

演劇

関連 :

小辻庵

大野紘幸

清水順二

大沢樹生

◆日本刀を使った殺陣で和の文化の美しさやドラマ性を伝えたい

――今回それぞれが演じられる役柄について、どのように捉えていらっしゃいますか? 台本を読み込んで見えてきた役の深みや、演じるうえで意識したいポイントをお聞かせください。

大沢:脚本を読み込んでいく中で、主演2人の「カタワレ」という関係性の熱さやシュールさ、そしてラストの展開の深みを感じました。私が演じる時枝幸一は、劇団座長の兄で、とにかく適当をモットーに生きているどうしようもない男です。ただ、よく読み込むと「適当を演じているのではないか」「過去に何かを背負っているのではないか」と思えてきて。ただふざけた奴ではなく、裏側や重厚感を持たせたいと考えています。映画『ロッキー』に出てくるセコンドの男のようなイメージですね。若手のみなさんのエネルギーを吸い取りながらパワーに変えていきたいです。

大野:僕が演じる三四郎が人に影響されて変わっていく人間ドラマにすごく共感できます。三四郎は血筋では「サラブレッド」的な背景を持つ役で、自分自身とは違っています。だからこそ本人ならではの感情や視点の違いを丁寧に膨らませていきたいですね。ジョーとの関係性やアクションも含めて熱量を作っていきたいですし、昔、高校生の時に客席から清水さんのパワーを感じたように、観に来てくださる方に何かを与えられるお芝居をしたいです。

小辻:物語には生まれてから死ぬまでの三四郎の人生全てが描かれていて、すごく素敵だなと感じました。劇中で三四郎が「自分より父親の方が座長に似合っている」と悩むシーンがあるのですが、僕自身も最初に座長・主演と聞いた時「まとめられないし僕でいいのか」と不安になったので、そこはすごく共感できています。三四郎が乗り越えていったように、僕も最終的に「いい座長だった」と感じてもらえるよう、稽古も本番も頑張りたいです。

――今作における殺陣やアクションの位置づけ、こだわりについて教えてください。

清水:うちの殺陣は、一手一手になぜその動きをするのか言語化し、理由付けをしていく「アクションプレイ」が特徴です。隙があるから狙う、それを避けるといった細かい理由に、感情やセリフを乗せていきます。また、今回は日本刀を使った殺陣なので、和の文化の美しさやドラマ性を伝えたいです。本能寺の変や忠臣蔵など、劇中劇ごとに多種多様な殺陣の表現が変わっていく面白さも楽しんでいただきたいですね。

大沢:殺陣稽古を見ていて「俺は出る幕がない」と思いました。幸一役はストレートプレイ寄りなので、ホッとしているくらい。

清水:実は演出家から大沢さんの見せ場として殺陣のシーンも作る方向で進んでいます。

大沢:本当に? 幸一の性格的には「お前、代わりにやっておけよ」みたいな、キャラですよね。

清水:本当です。私と同じ役なので、大沢さんも限界ギリギリまで追い込んでクオリティを上げていきます(笑)。イメージシーンで実は幸一も殺陣ができるんだというギャップを見せたい、という演出上の要望ですから。

――これは楽しみが増えましたね。大野さんや小辻さんは殺陣についてどのように感じていらっしゃいますか?

大野:殺陣は……とにかく必死です。一手一手の意味、どこを守りたいからどう動くか、みたいなところから教えてもらってやっています。そこが、理解すると感情も乗せやすくなりますね。三四郎の一生を描く中で、後半の戦いではボロボロになりながらも魅せられるよう、気持ちを持って練習に励みます。

小辻:実は今日がまさに、僕の稽古初日なんです。前作の映像の殺陣が凄すぎて、もはや笑えてしまったくらいなのですが、ずっと刀を使った本格的な殺陣をやってみたかったので楽しみでもあります。

清水:小辻さんはダンスが上手。BTSさんみたいなパキパキッとした動きにルーツがあるそうなので、その経験を活かして、まずは振りから覚えて、一手一手の意味を後から落とし込んでいこうと言っていただいています。そのあたりの基礎がある大野さんは、芝居から教えていこうかと。2人へのアプローチは変えていくつもりです。

――『オレノカタワレ』にちなんで、皆様にとっての「これがあるから自分でいられる」「自分を満たしてくれる」ような、カタワレと呼べる存在はありますか?

大沢:ここは「妻」っていうのがキレイですよね。夫婦でいればいろいろありますし、それなりに気も遣いますが、気遣いができなくなったら終わりですから。お互い気遣いながら、丸く、うまく一緒に生活しています(笑)。あとは、やっぱり舞台において頼りにさせていただいている清水さん。そして、SNSでも書かせていただいたのですが、何より「ファンの皆様=オレノカタワレ」ですね。

小辻:僕は、本当にきれいごとを言おうとしているわけじゃなく、本当に「母親」がそういう存在です。2日に1回くらい電話をするくらい仲が良くて、舞台も毎回見に来てくれます。母とは友達みたいに何気ない話や遊びに行ったりできる時間があるからこそ、一番自分でいられるなと感じます。

大野:僕は、「千葉ロッテマリーンズ」です! ロッテの勝敗に自分のコンディションがかなり影響されます。ロッテは長年正規のリーグ優勝ができていなくて……そういう存在だからこそ愛おしいですし、ロッテが頑張っていると自分も引き上げられる感覚があります。シーズン中は一喜一憂させられていますね。……あれ、他の皆さんに比べてちょっと弱い?(笑)

清水:僕は、最初は劇団員って言おうかと思ったんですが、「30- DELUXを愛してくれるキャスト、スタッフ」でしょうか。僕はこれまで、大手3つのテーマパークで働いてきました。そんな自分の経験を融合させたような独自の作風を、この先50年、100年と続けていきたいので、このカンパニーを愛してくれる仲間たちと魂を込めて作品を作っていきたいです。

――最後に、公演を楽しみにされているみなさんへメッセージをお願いします。

小辻:僕のファンの方にとっては2.5次元とはまた違う新しい演劇を見てもらえる機会だと思いますし、どの世代の方が観ても絶対に面白いと言ってもらえる作品にします。ぜひ劇場でお待ちしております!

大野:アクションはもちろん、カンパニーが持つ圧倒的なパワーとエネルギーを感じてほしいです。今作はWキャスト構成でチームごとに全く違った面白さや見え方があるので、その違いも楽しんでいただけたら嬉しいです。

大沢:この作品は劇中劇があることによって「劇中で演じられるお芝居」も観ることができる、まさに一粒で二度三度とおいしい舞台です。お客様に楽しんで喜んでいただけるよう、キャスト一丸となって作っていきますので、ぜひ足を運んでください。

清水:劇場ロビーでの盛り上げから、日替わりネタ、毎公演異なるアフタートークなど、毎日来ても飽きないテーマパークのようなライブ空間をお届けします。劇団の熱気や殺陣の面白さをぜひ体感しに来てください!

(取材・文:宮崎新之)

 30-DELUX NEXT STAGE THEATER『オレノカタワレ~紅蓮の章~』は、9月26日~10月4日東京・シアターグリーン BIG TREE THEATER、10月10日~12日大阪・近鉄アート館、10月24日・25日愛知・東別院テラスホール、10月28日・29日埼玉・プラザイースト ホールにて上演。

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【公演概要】

30-DELUX NEXT STAGE THEATER『オレノカタワレ~紅蓮の章~』
30-DELUX NEXT STAGE THEATER『オレノカタワレ~紅蓮の章~』メインビジュアル

30-DELUX NEXT STAGE THEATER『オレノカタワレ~紅蓮の章~』

◆日程・会場
9月26日~10月4日:東京・シアターグリーン BIG TREE THEATER
10月10日~12日:大阪・近鉄アート館
10月24日・25日:愛知・東別院テラスホール
10月28日・29日:埼玉・プラザイースト ホール

◆出演
小辻 庵
大野紘幸
村瀬文宣
橘 龍丸

兼崎健太郎
横山真史
山崎真実
三田麻央

関 優樹
永遠

伊東 愛
湯本亜美
眞鍋杏樹
柊木智貴
石河侑悟
石井鈴音

岩田直樹
長江 愛
山口ふみや
菜津晴生
市東明莉

川島大輝
森田凱斗
古橋祥子
長瀬友起
原田百嘉
大谷翔吾
長岡心菜

尾形大吾

谷口敏也
田中 精

清水順二

大沢樹生

◆作
米山和仁

◆脚色・演出
小笠原 健

◆殺陣指導
TeamAZURA


【公式サイト】https://30-delux.net/orenokataware2026/
【公式X】@30dxOrekata2026
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