30-DELUX・清水順二が『オレノカタワレ』を今届ける思い 小辻庵&大野紘幸&大沢樹生と共に濃密な殺陣で11年ぶりに上演
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アクションエンターテインメント集団30-DELUXが旗揚げ24年を迎える。劇団の代表作ともいえる名作が、初演から20年、再演から11年の時を経て、上演されることが決定した。新進気鋭の演出家・小笠原健による大胆な脚色と新演出のもと、『オレノカタワレ~紅蓮の章~』として開幕する本作は、次世代へその魂を継承するプロジェクト『30-DELUX NEXT STAGE THEATER』第1弾公演となる。今回は、ダブルキャストで主人公・時枝三四郎を演じる小辻庵と大野紘幸、同じくダブルキャストで時枝幸一役を務める大沢樹生と30-DELUX主宰・清水順二の4名が集結。今この時代にこの物語を描く真意から、濃密な殺陣とドラマへの意気込みまで語ってもらった。
【写真】『オレノカタワレ~紅蓮の章~』時枝幸一を演じる清水順二
◆代表作『オレノカタワレ』も今、上演する意義
――なぜ今、『オレノカタワレ』を再び描こうと思われたのか、その理由をお聞かせください。
清水:我々が劇団を旗揚げした頃は、小さな劇団が数多く乱立していました。しかし、今は当時に比べてかなり少なくなっています。それは、YouTubeや配信など表現が多様化して、劇団を目指す子が減ったような印象もありますし、うちの劇団に入ってくる若い子たちの中には、そもそも舞台や劇団の世界をまるで知らない子も多かったりします。
『オレノカタワレ』は、劇団の組織そのものがテーマ。劇団というものを根本から考え、若手が取り組んでいく意味では、すごく良いのではないかと考えました。またこの作品の初演や再演のタイミングは、劇団が大きくなるような転機でもありました。今、劇団としての結束力をみんなで考えるのにちょうどいい作品です。それに、たくさんの劇中劇があるのでいろいろな作品や役に挑戦して、役者として成長できるような面白さもあります。
今回の公演が『NEXT STAGE THEATER』の第1弾と銘打たれているのは、僕自身が40歳を過ぎてから「演劇と殺陣を義務教育化したい」と本気で考え、今も必死に自治体などを回っていることにも繋がっています。僕も50代になり、いつまでも旗揚げした30代の気合や殺陣を出し続けられるわけではありません。次の世代へバトンをパスしていく気持ちで作っています。自分たちのノウハウや財産を、若い子たちにどんどん渡していきたいですね。
――大沢さん、大野さん、小辻さんは、今回出演が決まった際の率直なお気持ちはいかがでしたか? オファーのきっかけや、出演を決意された決め手について教えてください。
小辻:僕はもともと名古屋に住んでいて、30-DELUXさんの名古屋公演を何度か観劇させていただいていました。出演のきっかけは、清水さんから直接お電話をいただいたことです。「殺陣をやってみたいです」とお話ししたら、「ぴったりな役がある」と言ってくださり、今回の役をお受けしました。その後で、過去の公演映像を観たのですが、今まで観てきた30-DELUXさんのどの作品よりも殺陣の量がえげつなくて(笑)、初めてなのに大丈夫かな、と不安な気持ちにもなりました。それに主演を務めさせていただくのも初めて。いろいろな不安はありますが、自分にしかできない三四郎もあると思っているので、(大野)ヒロ君と一緒に頑張りたいです!
大野:僕は高校演劇からお芝居を学び始めたのですが、当時学校に清水さんが教えに来てくださったことがありました。『オレノカタワレ』も、生で観劇しているんです。その時に客席から観ていて、そのパワーやエネルギーがものすごくて。凄まじい殺陣も含めて「これは大変な作品だ」と感じていました。それから十何年か経って、まさか自分がその作品で主演をやらせていただくことになるとは考えもしませんでした。身が引き締まる思いです。生で観劇して、その大変さを知っているからこそプレッシャーもあります。でも、あの頃に観ていた作品に出演できることはすごく光栄です。必死に頑張りたいです。
大沢:僕のきっかけは、元光GENJIの佐藤アツヒロ君が昨年出演していた『デスティニー』を観に行ったことでした。終演後、ロビーで清水さんにご挨拶をさせていただいたのがご縁の始まりです。その後も連絡を取り合っていたのですが、「ぴったりな役がある」とお話をいただきまして。ただ、演劇に4年半のブランクがあったので正直初めはビビりました。ここ数年は少し調子を崩していたこともあって舞台のオファーをお断りしていた経緯もあり、ご迷惑をおかけするのではないかという不安もあったんです。そんな中で、今回の時枝幸一という役が今までにやったことのない非常に“適当な男”で面白そうだなと。元々お笑いなども好きですし、新たな自分を開拓できるんじゃないかという思いが湧きました。最後は喫茶店で2時間ほどお話しした際の清水さんの熱い“圧”に背中を押されて出演を決めました(笑)
――清水さんから見て、大沢さん、大野さん、小辻さんの3人を起用された背景や、それぞれの魅力・期待されているところはどのような点でしょうか?
清水: 大沢さんはアッくん(佐藤アツヒロ)を介してご挨拶させていただいたのがきっかけです。思っていた以上に情熱的で熱い方でしたし、本当にお人柄に惹かれてご一緒したくなりました。舞台ブランクを気にされていましたが、運命的なご縁を感じています。
大野さんは、うちの劇団員の栗原樹がミュージカル『テニスの王子様』で共演しているので、栗原から大野さんはどういう子か?と情報を聞いて興味を持ったのが最初です。交渉しようと事務所を調べたら、たまたま彼のマネージャーが僕の古い知人。「久しぶり!」と盛り上がり、出演が決まりました。後から僕が教えに行っていた学校の生徒だったことも分かり、人の繋がりを感じています。
小辻さんは、彼が以前所属していたアイドルグループが個人的に好きで、ライブもよく見に行っていたんです。グループ解散のタイミングで人伝に連絡先を聞いて、直接電話したときに「今後どうするの?」と聞いたら「東京に行きたい」と話していました。それで、三四郎役を探していた時に彼の持つ華やかな雰囲気がぴったりだとオファーしたんです。殺陣の経験はありませんが、アイドル活動で培った根性と体力があれば一緒に乗り切れると信じています。
◆日本刀を使った殺陣で和の文化の美しさやドラマ性を伝えたい
【公演概要】
30-DELUX NEXT STAGE THEATER『オレノカタワレ~紅蓮の章~』
9月26日~10月4日:東京・シアターグリーン BIG TREE THEATER
10月10日~12日:大阪・近鉄アート館
10月24日・25日:愛知・東別院テラスホール
10月28日・29日:埼玉・プラザイースト ホール
◆出演
小辻 庵
大野紘幸
村瀬文宣
橘 龍丸
兼崎健太郎
横山真史
山崎真実
三田麻央
関 優樹
永遠
伊東 愛
湯本亜美
眞鍋杏樹
柊木智貴
石河侑悟
石井鈴音
岩田直樹
長江 愛
山口ふみや
菜津晴生
市東明莉
川島大輝
森田凱斗
古橋祥子
長瀬友起
原田百嘉
大谷翔吾
長岡心菜
尾形大吾
谷口敏也
田中 精
清水順二
大沢樹生
◆作
米山和仁
◆脚色・演出
小笠原 健
◆殺陣指導
TeamAZURA
【公式サイト】https://30-delux.net/orenokataware2026/
【公式X】@30dxOrekata2026