『恋マジ』最終回 なぜ“純”広瀬アリスは“柊磨”松村北斗を選んだのか?<恋なんて、本気でやってどうするの?>

カルチャー
2022年6月22日 18:00
『恋マジ』最終回 なぜ“純”広瀬アリスは“柊磨”松村北斗を選んだのか?<恋なんて、本気でやってどうするの?>
桜沢純(広瀬アリス)&長峰柊磨(松村北斗) 『恋なんて、本気でやってどうするの?』第10話より  (C)カンテレ・フジテレビ

 恋に本気になれない6人の男女が織りなす群像ラブストーリー『恋なんて、本気でやってどうするの?』(カンテレ・フジテレビ系/毎週月曜22時)。6月20日(月)放送の最終話は、桜沢純(広瀬アリス)、清宮響子(西野七瀬)、真山アリサ(飯豊まりえ)、それぞれの決断に注目が集まった。(文=菜本かな) ※本記事はネタバレを含みます。ご注意ください


■柊磨と大津、純が選んだのは?

 『恋マジ』は、最後まで嵐のようなドラマだった。目まぐるしく変わっていく恋模様。登場人物には、次々と困難が立ちはだかる。本気で恋をしなければ、傷つくことなんてないはずなのに。安心安全の道を歩けば、ケガをしなくてすむのに。そう分かっていながらも、6人は本気の恋に挑んでいった。

 まず、いちばん大きく変わったのは純だろう。序盤、「恋なんて、人生の無駄遣い!」と豪語していた彼女は、まさに“現代的なヒロイン”だった。近年の恋愛ドラマは、恋にマイナスな印象を抱いているヒロインが多い。恋愛にも省エネを求める人が急増しているいま、彼女たちは新たな恋愛観を提示し、私たちのロールモデルになってくれている。

 本作のヒロイン純も、合理主義の女性たちの共感を呼ぶ存在になると思っていた。恋に落ちても、仕事はおろそかにしない。プライベートの時間は、しっかりと守る。それでいて、恋にも本気で挑むカッコいいヒロイン像を見せてくれるはずだ…と。

 しかし、長峰柊磨(松村北斗)と恋に落ち、純はすっかり変わってしまった。こんなにも変わってしまうのか? と思うほど、ズブズブと恋の“沼”にハマっていく。仕事なんて、どうでもいい。とにかく彼に会いたい。返信がこないと不安になって、会えないと寂しくて泣きそうになる。ただ、これまでのスタンスを180度変えてしまった本気の恋は、楽しいことばかりではなかった。疲れ果てた純は、好意を寄せてくれた大津浩志(戸塚純貴)に救いを求めるようになる。

大津浩志(戸塚純貴) (C)カンテレ・フジテレビ
 「ひたすら大津が最高」「大津がただただいい男だった」とSNS上で人気を博した大津は、非の打ちどころがない男だった。響子やアリサからも、“安心安全”と太鼓判を押されている彼は、結婚するにはうってつけの相手と言える。そんな彼から、純はプロポーズをしてもらった。恋愛をする…と考えたら物足りないのかもしれないが、幸せになる未来しか見えない。

 それでも、純は柊磨を選んだ。安定が約束された大津との未来を投げ出し、不安定な柊磨のもとへと駆け出す。好きな人のそばにいられない“つらさ”より、好きな人のそばにいる“つらさ”を選んだのだろう。「好きな人のそばにいるのは、結構つらい」と思いながらも、あえてイバラの道を歩んでいく。“好き”という気持ちがあれば、何だって乗り越えられるはずだと信じて。

次ページ:【ネタバレあり】既婚者の響子&パパ活女子アリサが下した決断とは?

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イチオシ!

恋なんて、本気でやってどうするの?

菜本かな(ライター)

広瀬アリス

松村北斗

西野七瀬

飯豊まりえ

岡山天音

小野花梨

戸塚純貴

古川雄大

香椎由宇

藤木直人

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