金ロー『塔の上のラプンツェル』吹替版声優をおさらい! 中川翔子の“優しさがにじむ声”に注目
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ディズニーの大ヒット長編アニメーション映画『塔の上のラプンツェル』(2011)が、25日の『金曜ロードショー』(日本テレビ系/毎週金曜21時)で本編ノーカット放送される。本作はディズニー長編アニメーションにおいて3Dで描かれた初めてのプリンセスストーリーで、長編第50作目の作品でもある。明るく天真らんまんなヒロイン、ラプンツェルの姿もさることながら、その日本語吹き替え版声優を中川翔子が務めたことで話題となった(歌唱パートは小此木麻里が担当)。今回はそんな『塔の上のラプンツェル』の放送前に、豪華声優陣について振り返りたい。
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注目は中川翔子の“優しさがにじむ声”
魔女のゴーテルは、不思議な「金色の花」の力を宿した少女ラプンツェルを誘拐し、18年ものあいだ高い塔の上に閉じ込めてきた。しかしラプンツェルは大泥棒のフリン・ライダーと出会ったのをきっかけに外の世界に踏み出すことを決意。ラプンツェルはフリンと共に新たな世界を冒険する。音楽は、『リトル・マーメイド』(1991)、『美女と野獣』(1992)、『アラジン』(1993)などディズニー長編アニメーションで数々のヒットソングを生み出してきたアラン・メンケンが担当。美しい映像美と音楽、勇気と希望に満ちた物語が魅力の作品だ。
中川は、ニコニコとしたラプンツェルによく似合う快活な声に加え、塔から出ることへの葛藤、不安を感じさせる繊細な声色までを演じわけ、ラプンツェルに命を吹き込んだ。中川といえば、オタクであることを包み隠さず活動を続けたことで一躍人気タレントに。アニメや漫画が大好きで自身もイラストを描くのが上手いことに加え、歌唱力が高くアーティストデビューも果たすなど、多岐に渡る才能を生かし、マルチタレントとして活躍してきた。そんな中川は裏表のない真っすぐな性格の持ち主でもある。時にネガティブな気持ちも包み隠さず発信を続ける等身大の姿が多くの人の心を打った。そんな中川だからこそ、複雑な背景を持ち、戸惑いながらも前に進むラプンツェルを魅力的に演じることができたのだろう。
また、注目してほしいのが中川の“優しさがにじむ声”だ。従来のディズニープリンセスは動物と仲良くなり、優しく愛情深く、包み込むような温かさを持ったキャラクター像が多かった。中川はこうした魅力をしっかり踏襲し、愛嬌と愛情を感じさせる声で多くの観客を魅了する。加えて、ラプンツェルの持つ快活さや力強さもしっかりと表現することで、視聴者をさらに夢中にさせるのだろう。