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今夜『ローマの休日』新録吹き替えで新たな輝き 過去には名声優たちが担当

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■ユーモアあふれる個性派キャラクター役=関智一、関俊彦にも注目!

 ラストには感動の涙が待っている本作だが、2人乗りしたスクーターでの大暴走や船上パーティでの大乱闘など、意外にもコメディ・タッチの描写も多いのが“ラブコメの元祖”とも呼ばれるゆえん。それだけに、個性的な登場人物たち──特に、ジョーの仕事の相棒でカメラマンのアービング(エディ・アルバート)、ロングヘアだったアンの髪型を“ヘップバーン・カット”と呼ばれ日本でも大流行したショートにカットする美容師マリオ(パオロ・カルリーニ)に注目したい。

 ひげ面のコワモテなのに、ジョーに飲みものをこぼされたり、イスに座ったままずっこけたりと、そのギャップで笑わせてくれるのがアービング。これまでは山内雅人、木村幌、大塚明夫、山野史人、内田直哉らが演じてきたが、今回は関智一が担当する。『ドラえもん』のスネ夫役でおなじみだが、『Fate』シリーズのギルガメッシュ役や、『戦国BASARA』シリーズの石田三成役などイケメン役でも人気だけに、そのギャップで楽しませてくれるはずだ。

 そして歴代のマリオ役声優は、広川太一郎、安原義人、江原正士、山寺宏一、清水明彦という個性派ぞろい。今回は関俊彦が吹き替えを務めるが、『鬼滅の刃』では鬼舞辻無惨役、『バットマン ビギンズ』ではスケアクロウ(キリアン・マーフィー)役と、シリアスなイメージが強い彼が、いかにユーモラスにマリオを演じてくれるかも楽しみだ。

■初見の人もリピーターも、名作に施された“新たな輝き”を楽しもう

 現在は劇場公開時に吹替版が制作されると、それがソフトにも収録され、テレビ放送時にも使用されるのが定番だ。だが、テレビで毎日のように映画が放送されていた時代は、各局が差別化を図るため、同じ作品であっても、それぞれがこぞって別バージョンの吹替版を制作していた。『ローマの休日』のような歴史ある名作となると、フジテレビ版で2種、テレビ朝日版、TBS版、公式ソフト版、パブリックドメインDVD版、NEW ERA MOVIES(新世代の人気声優による名画吹き替えプロジェクト)版、今回も含む日本テレビ版2種と、実に9種類ものバージョンが存在するのだ。

 観る人それぞれに思い入れのあるバージョンがあるのは確かだろうが、時代によって、新たな翻訳、新たな演出、そして新たな配役によって、これまでとは異なる“新たな輝き”を名作に与えるのは素晴しい試みだ。『ローマの休日』をこれまで観たことがある人は、今回の「金曜ロードショーオリジナル新吹き替え版」によって、また新たな味わいを発見できるはず。そして今回初めて同作を観るという人は、今が旬の実力派声優陣による珠玉のラブ・ストーリーをぜひ楽しんでいただきたい。(文:村上健一)

 映画『ローマの休日』(新吹き替え版、デジタルリマスター版)は、日本テレビ系「金曜ロードショー」にて5月13日21時放送。

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