『マイファミリー』“真犯人”考察 整理しておきたい3つのポイントを振り返る
「もし、誰かがタブレットを取りに来たら、そいつが真犯人だ。逃げろ!」
不穏すぎる予告の言葉に、思わずゾワッとしてしまった。第9話は、実咲が友果に預けたタブレットが、物語をかき乱していくのだろう。
ちなみに、そのタブレットのなかには、「心春ちゃん」「F」と書かれたフォルダがあると分かっている。また、心春が実咲に、「絶対に、内緒だよ?」と言ってるシーンもあり、実咲が何らかの秘密を握っているのは間違いない。
鳴沢家まで、タブレットを取りにやって来る…となると、事件に異様な執着を見せる警部・葛城圭史(玉木宏)の可能性も考えられる。普段は、「心春ちゃん」と言っている東堂が、葛城の前では「心春さん」と呼ぶ点も、気になるポイントだ。元刑事として話しているため、正式な呼び方をしている…と言われてしまえばそこまでだが、ネット上では、“心春=葛城の娘”説も多く上がっていた。
また、第8話で実咲の誘拐を阿久津が警察に通報した時、真犯人はすぐに取引を中止した。つまり、真犯人は警察の介入がすぐに分かる人物である。となると、警察内部の犯行の可能性も…? ネット上では、捜査を進めるのを拒む警視・吉乃栄太郎(富澤たけし)を疑う声も上がっているが、これまでのすべての事件は“家族”への愛が突き動かしているもの。真犯人も、家族を守るために動いているにちがいない。善人に見える人物が、実は黒幕だったというのもありえてしまうのが、『マイファミリー』の恐ろしさなのである。
本作も、最終章に突入し、はやく真相が判明してスッキリしたい気持ちもあるが、終わってほしくない気も…。最後まで思い残すことなく、役者陣の熱い芝居と、目まぐるしい物語を堪能していこう。(文:菜本かな)
日曜劇場『マイファミリー』は、TBS系にて毎週日曜21時放送。