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『あまちゃん』『ビリギャル』でブレイク 有村架純が『るろうに剣心』巴役を射止めるまで

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有村架純
有村架純 クランクイン!

 今夜21時より『金曜ロードショー』(日本テレビ系)でノーカット放送される実写映画『るろうに剣心』完結編の第2部『るろうに剣心 最終章 The Beginning』。先週放送された『るろうに剣心 最終章 The Final』で、最恐の敵・雪代縁(新田真剣佑)と壮絶な死闘を繰り広げた緋村剣心(佐藤健)。彼の頬に刻まれた“十字傷の謎”、そして決して血を流さない“不殺の誓い”を立てる全てのきっかけとなった剣心の妻・雪代巴(ゆきしろともえ)が、今夜登場する。原作「追憶編」の実写化が発表されてから、巴役を誰が演じるのかは議論の的となっていたが、演じたのは有村架純。朝ドラ『あまちゃん』、映画『ビリギャル』でのブレイクを経て、大ヒットシリーズの要となる大役・巴を射止めるまでの、有村の道のりを振り返る。

【写真】有村架純、金髪&ミニスカの女子高生姿

■『あまちゃん』『ビリギャル』でブレイク

 今では数多くの映画や連ドラに主演し、出演作が途切れることがない有村。これはあくまでも私見だが、有村架純という名を聞くと、その愛らしいルックスと控え目な性格から、「好感度の高い人気女優」というイメージが即座に湧いてくる。その反面、肝心の演技への注目度が埋もれてしまっているような気がするが、彼女の“演者”としてのキャリアをひも解くと、意外にも挑戦に次ぐ挑戦を重ねていることが分かる。

 有村の名が世に知れ渡るきっかけとなった作品は、20歳の時に出演したNHK連続テレビ小説『あまちゃん』(2013/NHK)だろう。小泉今日子演じる天野春子がアイドルを夢見ていた少女時代を担当した彼女は、昔の小泉にそっくり、ということから人気が爆発。その4年後、脚本家からの指名で同連続ドラマ『ひよっこ』のヒロイン役を掴んでいる。当時、あるカメラマンから「覚悟が足りない」と指摘され、「20歳になり何かを変えなければ」(*1)と考え、少ない出番の中で最大限のインパクトを残そうと努力した有村。自身の力で女優という狭き門を突破しているところがまず、彼女の原点だ。

 その後、テレビ界ではフジテレビ系月9初主演を務めた『いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう』(2016/フジテレビ系)で、母を早くに失くしたが明るく前向きに生きる介護福祉士役、禁断のテーマに挑んだ『中学聖日記』(2018/TBS系)で不思議な魅力を持つ生徒と恋に落ちる中学教師など、デリケートで難しい役どころに果敢に挑戦し、朝ドラ、ゴールデン帯連ドラで、(昭和的表現だが)お茶の間の認知度を高め、一気にスターダムにのし上がっていく。

 一方、映画界での転機は、なんといっても『学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて慶應大学に現役合格した話』(KADOKAWA)を実写化した『映画 ビリギャル』(2015)だ。頭を金髪に染め、JK言葉を連発する素行不良の女子高生が、さまざまな人との出会いによって変化、あるいは成長していく様をイキイキと演じ、第39回日本アカデミー賞優秀主演女優賞および新人俳優賞をダブル受賞。

 以後、必死に抵抗するがZQN(ゾンビ的なもの)に噛まれてしまう女子高生を演じた『アイアムアヒーロー』(2016)、有名棋士と不倫を重ねる気性の激しい元女性棋士を荒々しく演じた『3月のライオン』(2017)、そして『中学聖日記』の逆バージョンと言える『ナラタージュ』(2017)では、一途な生徒役を演じた有村が恩師役の松本潤と激しく愛を求め合うラブシーンを堂々と演じ切り、映画ファンならずとも大きな話題を振りまいた。

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■役幅の広さに驚く

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