『パイレーツ・オブ・カリビアン』ジョニー・デップ“ジャック・スパロウ”の親族が豪華すぎる!
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金曜ロードショーで3週にわたり放送中の大ヒットシリーズ「パイレーツ・オブ・カリビアン」。海賊たちの大冒険を描く本作でジョニー・デップはビッグスターの座に上り詰め、ジャック・スパロウはもはやジョニーの代名詞に。豪華キャストが出演するのも魅力の本シリーズだが、ジャックの親族を演じるキャストがあまりにビッグネームなのはご存じだろうか。
【写真】似合いすぎる! 海賊姿のレジェンド2人
■ジャックの父はローリング・ストーンズのギタリスト、キース・リチャーズ!
今夜放送される第3弾「ワールド・エンド」(2007)と、第4弾「生命(いのち)の泉」(2011)に登場するジャックの父親キャプテン・ティーグ。演じるのはなんと伝説のバンド、ローリング・ストーンズのギタリスト、キース・リチャーズ! 伝説のパイレーツとして堂々登場し、姿を現すやいなや、その場に居合わせた海賊たちを怯えさせるだけでなく、そのロックな風格と、艶のある低音ボイスに、観ているこちらも思わず息をのむ。さらに、ギターをつま弾いてくれるから、ファンとしては見逃せない。
キース・リチャーズ演じるキャプテン・ティーグ 写真提供:AFLO
ジョニーはキースの息子と友人で、何を隠そうジャック・スパロウはキースの酔っぱらった姿をイメージして役作りをしているのだ。そこでジャックの父親役にピッタリだと役をオファー。第2弾の「デッドマンズ・チェスト」出演も検討されたが、ストーリーの関係で実現せず、第3弾に持ち越されたそうだ。
ところがキースはローリング・ストーンズのツアーで多忙を極め、プロデューサーのジェリー・ブラッカイマーはスケジュールの都合をつけるのに難儀したそう。さらにはキースがバカンス中にココナッツの木から落下して頭部に重傷を負ってしまうアクシデントも重なった。それでもなんとか3、4日を確保し撮影に漕ぎ着けた。キースは一昨年、自身のツイッターに「Throwback!(懐かしい!)」として、キャプテン・ティーグの写真を投稿している。
■ジャックのおじはビートルズのポール・マッカートニー!
キースは第5弾「最後の海賊」(2017)にも出演予定だったものの、何しろ多忙な身。スケジュールが合わずに3度目の出演は見送られた。そこでキースほどの大きな穴を埋めるのは誰か…と検討した結果、白羽の矢が立ったのが音楽史のマスターピース、ビートルズのポール・マッカートニーだ。しかし、ポールにオファーするとしても、問題は連絡手段だった。監督のヨアヒム・ローニングとエスペン・サンドベリは当時、その方法についてこう話している。「もちろんジョニーです。彼が連絡先を知っていました。まったく、どんなクラブに所属しているのか知りませんが、彼は番号を知っていて、『メールしておくから大丈夫』と言い、本当にメールしてくれたのです」。ちなみにジョニーは、「Queenie Eye」や「My Valentine」など、ポールのミュージック・ビデオに出演している。
“ジャックおじさん”ポール・マッカートニーのメイキング ※「ポール・マッカートニー」インスタグラム
こうしてポールはジャックのおじ、ジャックおじさん役で出演を果たす。牢獄でばったり再会し、ジョークを披露(なんとこのジョークはジョニーが名優アル・パチーノから教えてもらったものだそう)。さらには、ビートルズのアルバムにも収録された古い船乗りの民謡「マギー・メイ」を歌い、獄中にその美声を響かせる。しかし、その姿はアングラに生きるパイレーツそのもので、美声を聞かなければ、ポールだと分からないほどの変身ぶりだ。それもそのはず、衣装合わせで海賊の衣装があまりにハマりすぎ、これでは誰もポールだと気が付かない、やり過ぎたと、ローニング監督が不安になってしまったほどだったそうだ。そこで少しトーンダウンし、あのジャックおじさんが誕生したわけだ。ポールは公開当時、インスタグラムにメイキング映像を投稿しており、ジョニーの隣で上機嫌で歌うなど、撮影を楽しんでいたようだ。
レジェンド2人がキャラクターを演じた貴重な作品となった『パイレーツ・オブ・カリビアン』。ジャック・スパロウ率いる海賊たちの冒険とともに、彼らの大物オーラ漂う演技にも注目してみてほしい。
映画『パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールド・エンド』は、日本テレビ系『金曜ロードショー』にて今夜2月3日21時放送(45分拡大)。