「実は東大出身の有名人」 おなじみのタレントに歌手、映画監督…意外な顔ぶれ
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4月12日は東京大学の創立記念日。日本初の近代的な大学として設立され、数多くの優秀な人材を輩出した同大学は芸能界にも多くの才能を送り出している。ここでは東京大学出身の著名人について在学中のエピソードも交えて紹介していきたい。
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現在テレビで活躍する東大出身の芸能人と言えば、クイズ番組で活躍するYouTuber・QuizKnockの伊沢拓司などが思い浮かぶ。また、その頭脳を生かしニュース解説などでもおなじみの林修や、日本テレビアナウンサーを経て現在は同志社大学で助教を務める桝太一も東大の出身だ。さらに俳優界では香川照之や、タレントの菊川怜、高田万由子も。そのほか、弁護士タレントや宇宙飛行士など、東大出身の有名人は多岐にわたる。そんな中でも、現在の活躍につながる東大時代の面白いエピソードを持つ5名を紹介したい。
■加藤登紀子
1966年、東京大学文学部在学中にデビューを果たしたのが、“おときさん”の愛称で知られる歌手の加藤登紀子。
1960年代後半は俗に“政治の季節”と呼ばれる時代。日本では学生運動が盛んな時期だった。そんな中、在学中に歌手デビューをしていた加藤がミニスカートを履いてキャンパスを歩いていたところ、文部省(現在の文部科学省)から所属事務所へ連絡が。“人心を惑わせる”という理由から学内でのミニスカートの着用をとがめられたとのこと。
そんな窮屈なキャンパスライフを送り、1968年に卒業を迎えた加藤だったが、時代は大学紛争の真っ只中。卒業生たちが卒業式をボイコットするという話が浮上すると、加藤も趣旨に賛同し卒業式をボイコット。式には振袖を着て出席する予定だった加藤は卒業式が行われるはずだったその日、ジーンズを履いてデモに参加したとのこと。
■大宮エリー
CMディレクターを経て画家、作家としても活動している大宮エリーは東京大学薬学部の出身。
もともと植物が好きだったという大宮は中学生の頃から“木を植えて砂漠化を止めたい”と考えていたそうで、ついたあだ名が“SAVE THE EARTH”。学友たちに呆れられながらも砂漠で育つ植物を作りたいという思いを持ち続けた大宮だったが、同時期に父が倒れたことから“父を助けたい”と思うようになり薬学部へ進学したという。
在学中は研究を続けていたものの薬剤師国家試験を受けずに就職活動を展開。商社や自動車メーカーなど30を超える企業にエントリーし落ち続けるも、大手広告代理店・電通に入社。現在の活躍につながる一歩を踏み出した。