クランクイン!

  • クランクイン!ビデオ
  • クラインイン!コミック
  • クラインイン!トレンド

  • ウェブ全体を検索
  • このサイト内を検索

この冬「おっさんドラマ」大豊作! かわいく切なく生きづらい、“おっさん”キャラ3人を紐解く

ドラマ

■おっさんゆえの生きづらさにもがく『おっさんのパンツがなんだっていいじゃないか!』



 「おっさん」の経験値が仇となることも。スタートしたばかりの『おっさんのパンツがなんだっていいじゃないか!』では、世間の古い常識や偏見で凝り固まった中年男・沖田誠(原田泰造)が息子の不登校をきっかけに価値観をアップデートしていく様を描く。誠は、これまでの自分の生き方や価値観が正しいと信じ、傷つけるつもりもないのについデリカシーのないことを連発してしまうというキャラクター。その生き方は、かつて仕事の先輩から教わってきた体育会系の価値観で凝り固まり、口をひらけば「女性はこうあるべき」「男はこうあるべき」と古い常識を撒き散らす。人生経験が多いが故に、なかなか自分を顧みることができないのだ。だがそんな誠も、息子の友達である大地(中島颯太)との出会いを通して考え方を変えようと思い始める。

 原田泰造のコミカルな芝居は旧態依然とした「おっさん」像に嫌悪感ばかりが募らないよう、絶妙な可愛らしさも兼ね備えている。ささいなツッコミシーンでは芸人らしい巧みなテンポとトーンが活きる。コロコロ変わる豊かな表情からは、おっさんでありながらどこかピュアな魅力さえ感じられるのだ。さらに階段から落ちそうになった後、安否を聞かれた誠が足首をグルグルと回して無事を確かめる仕草を遠くから捉えたショットでは、誠が実は素直で気持ちの良い人間であることがうかがえる。誠というおっさんが徐々に価値観をアップデートさせて素直になっていく姿は、筆者をはじめとしたおじさん・おばさん予備軍の30代にも響くことだろう。さらに誠と大地の交流は、20代やZ世代におっさんとも対話をしてみようと思わせるきっかけになるかもしれない。

次ページ

■昭和のおっさん、令和へ! 『不適切にもほどがある!』

2ページ(全3ページ中)

この記事の写真を見る

関連記事

あわせて読みたい


最新ニュース

  • [ADVERTISEMENT]

    Hulu | Disney+ セットプラン
  • [ADVERTISEMENT]

トップへ戻る