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この冬「おっさんドラマ」大豊作! かわいく切なく生きづらい、“おっさん”キャラ3人を紐解く

ドラマ

■昭和のおっさん、令和へ! 『不適切にもほどがある!』



 そして最後は、1月26日から放送開始の『不適切にもほどがある!』だ。昭和のおじさんが令和にタイムスリップしてしまったらコンプラギリギリの不適切発言が飛び出すだろうという本作もまた、おっさんの価値観を問う作品になりそうだ。脚本は宮藤官九郎が、主人公の小川市郎を阿部サダヲが演じることから、コメディ色の強い作品になることが期待される。さらに市郎は体育教師で野球部の顧問という、絵に描いたような体育会系おっさんだ。令和の若者にとってはまさに異次元の存在に感じるのではないか。

 そんな市郎に期待するのは、厳しさだけじゃない“愛嬌”の部分。おっさんの中にある喜怒哀楽や、もがき、再生など、様々な心の動きこそが人としての愛らしさに繋がっていくというもの。いくら昭和のおっさんと言っても、不適切発言だけのおっさんでは視聴者も素直に楽しめない。“それでも応援したくなるおっさん像”こそが、令和のおっさんに求められる姿なのだろう。

 テクノロジーは進化し、世の中の動きが激化し、価値観は急速に変化した。SNSが広く使われるようになり、意見交換の機会や、他者の意見を見聞きする時間も増えた。そんな令和だからこそ、今までの知見をシェアしてくれる存在は貴重だ。そこで、「知見のあるおっさんが視野を広げる」という物語や、「おっさんの隠れざるかわいらしさ」にフォーカスした作品は、おっさんに隠されたポテンシャルを最大限引き出しているとも言える。3つのおっさんドラマを通して自分たちもまた素直に、伸びやかに生きていこうと将来に希望が持てた。(文:Nana Numoto)

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