「こんな大河初めて」なラブシーンも! スタート3ヵ月『光る君へ』、ここまでの衝撃展開&クセ強キャラ
■義賊・直秀の悲劇にまひろ&道長が大泣き
本作の序盤をけん引したキャラクターといえば、毎熊克哉が演じた直秀を思い浮かべる視聴者も多いはず。直秀は町辻で風刺劇を披露する散楽一座のメンバーとして、まひろや道長に影響を与えていく。その一方で、貴族の屋敷に盗みに入っては貧しい人々へ施しを行う義賊でもあったのだ。
第8回のラストシーンで検非違使によって捕らえられた直秀とその一味。第9回ではまひろと道長も彼の“正体”を知ってしまう。直秀に身分を超えた友情を感じていた道長は、彼を獄から救うために奔走。道長は検非違使のもとを訪ね、直秀らについて「早めに解き放ってもらいたい」と伝え、さらに「手荒なことはしないでくれ」と言いつつ“心付け”を渡す。
その後、道長は直秀らが流罪を命じられたことや翌日の朝に出立することを知らされる。翌朝、道長はまひろを連れて直秀のもとへ。ところが直秀らは予定より早く獄を出されたようで、一行は葬送の地・鳥辺野へ向かっているという。直秀らの身に危険が及んでいることを心配した道長は、まひろと一緒に鳥辺野へ急行。しかしそこには、すでに処刑されて命を落とした直秀ら一行の姿があった…。
まひろと道長が大泣きしながら亡くなった直秀を埋葬する姿が描かれると、ネット上は「あんまりすぎるわ」「ほんとに泣いちゃうつらすぎる」「直秀ロスになるよね…」などの投稿が多数寄せられていた。
■まひろ×道長の美しすぎるラブシーンにネットもん絶
このドラマの最初の3ヵ月で最大のヤマ場となったのは、第10回で描かれたまひろと道長の“逢瀬”だろう。幼少期の運命的な出会いを経て互いに成長した姿で再会。身分の違いを理解しつつも恋心に抗うことができず、2人は惹(ひ)かれあっていく。
第10回では情熱的な文のやりとりを重ねて、まひろと道長が夜の廃院で密会。道長はまひろを背後から強く抱きしめると「会いたかった…」とささやき情熱的な口付けを交わす。道長は「都を出よう」と駆け落ちを持ちかけるものの、まひろは「嬉しいけど…どうしたらいいのかわからない」と戸惑いを隠せない。家を捨てる覚悟を決めた道長に対して、まひろは都に留まるよう説得。道長には政治の中枢に上り詰めて、直秀のように不幸な最期を遂げる人がいなくなる世の中を作ってほしいと訴えながら「一緒に遠くの国には行かない。でも私は、都であなたのことを見つめ続けます」と伝えるのだった。
そして2人は、月明かりに照らされながら廃院で身体を重ねる。まひろと道長が口づけを交わす様子が幻想的な映像で活写されると、この美しすぎるラブシーンに対してネット上には「こんなにも心が震える恋をここまで美しく描くか」「ドラマチック過ぎて言葉失う」「月に照らされ愛し合うのあまりにも綺麗」「こんな大河初めて」といった声が続出した。
今後、2人の関係がどのように変化していくのかといった点や、道長が絶対的な権力を手にしていく道程、さらにまひろが「源氏物語」執筆へ至る経緯など、見どころが満載の本作。今後の展開からも目が離せない。(文:スズキヒロシ)
大河ドラマ『光る君へ』は、NHK総合ほかにて毎週日曜20時放送。