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映画『カラオケ行こ!』が原作ファンにも超好評なワケとは? “映画オリジナル”なシーンを深掘り

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■聡実くんにはちゃんと“居場所”があった


(C)2024『カラオケ行こ!』製作委員会
 映画『カラオケ行こ!』で嬉しかったのは、聡実くんに合唱部と狂児以外の“居場所”がしっかりとあったことだ。

 特に、聡実くんが幽霊部員として合唱部と掛け持ちしている「映画を見る部」。VHSで白黒映画を淡々と見ているだけの部活で、部員は栗山くん(井澤徹)という3年生のみ(幽霊部員は他に5人ほどいるらしい)。聡実くんはときどき「映画を見る部」に顔を出しては、映画を見ながら栗山くんと他愛ない話をしているようだ。

 「映画を見る部」の要ともいえるビデオデッキは、まさかの“巻き戻し不可”。映画館で映画を見るように、一度見始めたら戻すことはできない(前述の和田くんが無理やり巻き戻して壊してしまい、めちゃくちゃ落ち込むシーンも非常にかわいい)。もう巻き戻せない青春の合間に、巻き戻せない映画を見る“モラトリアム”な時間が、いろんな感情に溺れそうな中3の聡実くんにとっては非常に大切なものだったのではないかと思う。狂児のことも栗山くんには打ち明けているようだが、栗山くんは“友人の友人のヤクザ”のことはどこか映画の中の話のようなとらえ方をしていて、否定も肯定もしない。その空気感が心地良い。基本的にスクリーンを2人で見ているシーンがほとんどなので、2人の目が合うことはあまりないのだが、それでも分かり合っていることが伝わる。

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■「紅」の“大阪弁訳”が2人の関係をエモくする

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