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春ドラマ“掛け持ち”俳優の魅力とは? 「完璧に演じ分けてる」「最高のバイプレイヤー」ネットも驚き

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一ノ瀬ワタル

中川大志

次世代の「最高のバイプレーヤー」&超幅広い演技で魅せるイケメン俳優

■一ノ瀬ワタル

(左から)持田将史、一ノ瀬ワタル、濱田龍臣 ※ドラマ『Believe-君にかける橋-』公式インスタグラム
 昨年配信スタートしたドラマ『サンクチュアリ‐聖域‐』(Netflix)で主演を務めた一ノ瀬ワタルの勢いが止まらない。

 まず、今期は2作品に出演しており、どちらも物語に重要な役割をもたらすキャラクターを好演している。とくに、長谷川博己が主演を務める日曜劇場『アンチヒーロー』(TBS系/毎週日曜21時)で演じていた尾形は、多くの人の印象に残ったキャラクターだったように思う。ネタバレになってしまうので詳細は控えるが、尾形は町工場社長殺人事件の目撃証人として証言台に立つのだが……。その後の衝撃のどんでん返しに、驚きが止まらなかった。SNS上でも、「良い演技するっすなぁ」「最高のバイプレイヤー」など一ノ瀬の演技を賞賛する声が多く上がっている。

 そして、『Believe-君にかける橋-』で演じている灰谷は、妙に頭がキレるからこそ厄介な特殊詐欺犯。主人公の狩山(木村拓哉)が収容されていた「国立刑務所」の処遇部門第3区の“とんでもなくヤバい3人の独房者”の1人だ。とくに印象的だったのが、第3話。狩山が脱獄に成功したと知ったときの暴れっぷり。ただ暴れているわけじゃない。心の内に複雑な思いを抱えているのが伝わってくるような憂いを秘めた表情が印象的だった。

■中川大志


 2022年放送のNHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』など、近年その演技の幅を広げ続ける中川大志も、今クールでは2つのドラマで相反する役柄を演じている。

 まず、King & Princeの高橋海人(「高」は「はしごだか」が正式表記)主演ドラマ『95』(テレビ東京系/毎週月曜23時6分)で演じている翔は、誰もが認めるTHEカリスマ。祖父は政治家で、父は大病院の経営者。母はテレビのコメンテーターという超セレブ。お抱えの運転手がいて、実家には大きなプールまである。そのバックボーンは、まさに2005年放送の『花より男子』(TBS系)で松本潤が演じた道明寺司のようだ。

 筆者は、前クールに放送されていた『Eye Love You』(TBS系)で、中川が演じていた花岡にどハマりしていたので、『95』を観たときはあまりの変ぼうっぷりに驚いた。花岡が、真面目で頭でっかちなタイプだとしたら、翔は突拍子もないことをやってのけるタイプ。両作は、同時期に撮影されていたこともあり、SNS上では「花岡専務と翔を同じ時期に撮影してたのすごすぎる…」「撮影同時期なのに完璧に演じ分けてるの本当にすごい!」と中川の役者魂を絶賛する声が多く上がっていた。

 そして、『滅相も無い』(MBS、TBSほか)で演じている怒れない川端は、幼い頃から怒り方が分からずに葛藤しているキャラクター。ずい所で喧嘩をしまくっている翔とは大違いで、何か嫌なことがあってもグッと堪えて我慢をする。川端は、2020年放送のドラマ『親バカ青春白書』(日本テレビ系)で演じていた畠山と似ているような気も。

 25歳にして、芸歴16年を超える中川は、いろいろな作品と真摯に向き合うなかで、表現の引き出しを増やしてきたのだろう。だからこそ、中川はどんな役でもハマり役にすることができる。

 それぞれのドラマで、相反する演技を見せている3人の俳優たち。作品による表現の違いを比べてみるのも面白いかもしれない。(文:菜本かな)

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