関西“3府県”リーダーが全員ヤバい! 『翔んで埼玉』続編、濃すぎるキャラから本人との相関まで深掘り
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強烈すぎる“埼玉ディス”で大きな話題を呼んだ映画『翔んで埼玉』のまさかの続編、『翔んで埼玉 ~琵琶湖より愛をこめて~』。昨年11月に公開された本作が、早くも配信にてお目見えする。前作では、埼玉や千葉をこれでもかとディスりまくったが、今回はなんと舞台を関西へ。そこでは、滋賀・和歌山・奈良がひどい迫害を受けていた。今回は、そんな迫害を生む根源である大阪・神戸・京都に君臨する3人のリーダーを改めて深掘り。埼玉解放戦線の前に立ちはだかる、クセ強すぎなヴィランたちについて語っていきたい。
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■大阪府知事・嘉祥寺晃役・片岡愛之助
映画『翔んで埼玉 ~琵琶湖より愛をこめて~』場面写真(C)2023映画「翔んで埼玉」製作委員会
今作の“ボス”ともいえるのが、片岡愛之助演じる大阪府知事・嘉祥寺晃。通行手形制度や謎の施設“甲子園”によって関西を牛耳る男で、“大阪都構想”ならぬ日本全土“大阪植民地化”というとんでもない野望を抱く破天荒な男だ。
嘉祥寺はその見た目のインパクトも、今回紹介する3知事のうち最もスゴいと言っていいだろう。朱色地に金の模様が施された、目の覚めるような帽子とスーツがまず目に飛び込んでくるが、この柄、『吉本新喜劇』を見て育った人間なら(筆者もそうだが)すぐにピンと来たのではないだろうか。『新喜劇』の小さな巨人、池乃めだかの衣装を彷彿とさせる柄なのだ。嘉祥寺のスーツはバックスタイルが燕尾風となっており、歌舞伎役者である片岡の身のこなしによってはためく裾にはなんともケレン味がある。
映画『翔んで埼玉 ~琵琶湖より愛をこめて~』場面写真(C)2023映画「翔んで埼玉」製作委員会
もともと商才があり義理人情にも厚かった大阪人を、がめつく野蛮で高慢な“悪役集団”に変えてしまった嘉祥寺。「じゃかぁしい!」「鼻の穴から指ツッコんで奥歯ガタガタ言わせたろか?」など、大阪出身である片岡が放つ“ネイティブ”な大阪弁の脅し文句には、怖いながらもどこか爽快感を感じる。大阪の愛すべき名物や観光地までもが埼玉解放戦線の面々に襲い掛かるが、嘉祥寺率いる大阪の勢いに身をゆだねてみるのも“オモロイ”かもしれない。