大竹しのぶ、松下奈緒、高岡早紀の熱演に反響 2024夏ドラマの“母”が強すぎる!
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いよいよ佳境を迎える2024夏ドラマ。ラブストーリーにミステリー、さらには復讐系とさまざまなジャンルの作品が並ぶ中、視聴者の心をつかむ“母親”キャラクターの活躍が目立つ。そこで今回は、この夏を熱く彩った“母親”の中から、子への思いや存在感、はたまた恐ろしさが光った女優をピックアップ。その熱演を振り返りたい。
【写真】どの母親も我が子を思う愛は共通 2024夏ドラマ、インパクトあふれる母親たち
◆若くして亡くなった娘への思いがあふれる――『海のはじまり』大竹しのぶ
大竹しのぶ
ドラマ『海のはじまり』(フジテレビ系/毎週月曜21時)で大竹が演じるのは、主人公・月岡夏(目黒蓮)の大学時代の交際相手・水季(古川琴音)の母である朱音。水季は娘の海(泉谷星奈)を遺し、病死してしまった。水季は、朱音が不妊治療の末に授かった大切な一人娘。大切に思うが故に、水季が海を出産する前にはぶつかり、激しく言い争いをすることもあった。
水季の葬儀で夏に対面したときに朱音は、水季と夏がサインした「人工妊娠中絶に対する同意書」を夏に見せ「気づきませんでした?」と海が夏の娘であることを告げた。夏が何も知らなかったことを謝ると、朱音は「ええ、知らないですよね。男の人は隠されたら知りようがないですもんね。妊娠も出産もしないで父親になれちゃうんだから」と言い放った。第1話から存在感のある母親であることがわかり、視聴者からは大きな反響が集まっていた。
なお、夏の現在の恋人・弥生(有村架純)に辛く当たる場面もあったが、現在では海と向き合う夏のことを優しく見守っている。
◆娘の父親への思いは変わらず――『海のはじまり』古川琴音
古川琴音
同じく『海のはじまり』で古川は海の母親・水季を演じている。水季は夏に内緒で海を出産し、海が6歳のときに病死。最初は子どもを堕ろすために病院に行ったが、そこでたまたま見かけた、堕胎した女性の文章を読んで出産を決意。出産を決めた後は夏と別れて一人で海を育てていたが、夏を大切に思う気持ちは変わらなかったようで、夏の話をたびたび海に聞かせていた。
水季は母の朱音にも頼ることなく一人でする育児と仕事の両立に限界を感じ、手を差し伸べてくれた職場の津野(池松壮亮)を頼ることに。夏のことを津野から悪く言われたときには「海の父親のこと、知らないのに悪く言わないでください」と怒りの感情をあらわにした。
病気が分かってからも治療はせず、少しでも長く海の側にいたいという気持ちで、ギリギリまで海と二人で暮らしていた。夏に内緒で海のことを産んでいたり、亡くなる前には海に夏のアパートまでの道を教えていたり、水季の行動にはさまざまな意見がある。第8話のラストでは、水季が夏と弥生に手紙を遺していたことが発覚した。