『鬼滅』『【推しの子】』だけじゃない! 激動の2024年アニメで話題をさらった傑作
■SNSで大バズリ “真似できる”OP&ED増加
テレビアニメのオープニングとエンディングは、SNSで“バズる”作品が年々増加。1月期は『マッシュル‐MASHLE‐ 神覚者候補選抜試験編』、7月期は『しかのこのこのここしたんたん』『異世界スーサイド・スクワッド』、10月期は『ダンダダン』など、真似したくなる音楽と映像でSNSをメインに作品を訴求する流れが定着しつつある。映像のトレンドは“人間離れしたカッコいい動き”ではなく、“再現できるキャッチ―な動き”を意識したキャラクターモーションが増えており、ダンス経験がなくても真似しようという気になれるのが大きな特徴。
特に『マッシュル‐MASHLE‐』第2期は、SNSでこぞって拡散されたオープニングが大きな話題を呼んだ。TikTokなどで“BBBBダンス”としてCreepy Nutsの主題歌「Bling‐Bang‐Bang‐Born」のサビの動きを再現するユーザーが非常に多く、YouTubeで公開されたノンクレジットオープニング映像は本記事公開時点で2億9000万PVを記録している。また、『しかのこのこのここしたんたん』はオープニング「シカ色デイズ」がSNSで拡散され、YouTubeで公開されたノンクレジットオープニング映像は放送開始から約1週間後に1000万PVを突破。
『ダンダダン』もオープニング映像ではないが、『マッシュル』と同様オープニング楽曲を担当したCreepy Nutsの「オトノケ」に合わせてふらふらと歩く作中の綾瀬桃のモーションを真似する投稿が多い。ウルトラマンをオマージュしたようなオープニング映像もサイエンスSARUらしいお洒落な仕上がりになっている。また『チ。―地球の運動について―』はオープニングをサカナクション、エンディングをヨルシカが担当。SNSで拡散されるタイプではないが、どちらも映像と楽曲の調和が美しい。
■往年の名作再び キャスティングに驚きの声も
2024年は往年の名作が再アニメ化される動きも活発に。1月期は、すでに1期が放送された『うる星やつら』の第2期、7月期は『キン肉マン 完璧超人始祖編』、10月期は『らんま1/2』が放送。
再アニメ化でファンが気になるのは声優起用だが、『キン肉マン』ではキン肉スグル役に宮野真守を抜擢。かつてのスグル役・神谷明を父親のキン肉真弓役に起用するなど大胆なキャスティングでファンを驚かせた。また初回放送となる第0話では宮野真守が歌唱する「キン肉マン Go Fight!」もお披露目された。
対して『らんま1/2』は、らんま役を山口勝平、林原めぐみが再出演。1989年版と同じく二人一役で主人公・らんま役を演じた。このほか天道三姉妹役の日高のり子(※高の正式表記は「はしごだか」)、高山みなみ、井上喜久子、シャンプー役の佐久間レイ、響良牙/呪泉郷ガイド役の山寺宏一も1989年版からの続投となる。
2025年も、『キャッツ・アイ』『魔神創造伝ワタル』『真・侍伝 YAIBA』『地獄先生ぬ~べ~』『アン・シャーリー』と、往年のファンが注目する作品が控えている。