「25年楽しみな冬ドラマ」ランキングの“トップ3”、第1話は実際どうだった? 徹底レビュー
出演する山下美月
そしてランキング第1位に輝いたのは、King & Princeの永瀬廉が主演する『御曹司に恋はムズすぎる』(カンテレ・フジテレビ系/毎週火曜23時)だった。
本作は、大手アパレルメーカーの会長の孫として思いっきり甘やかされて生きてきた御曹司が、真逆の環境で生まれ育ってきたド庶民女子と同僚になり、共に子ども服作りに取り組みながら、初めての挫折と本気の恋を知るロマンティックコメディ。ドラマ『東京タワー』(テレビ朝日系)を手がけた大北はるか脚本によるオリジナルストーリーで、同作で主演した永瀬と再びタッグを組む。
永瀬が演じる天堂昴は、巨大アパレルメーカー「服天」の御曹司でその上イケメン。天が二物も三物もサービスしている彼に対して出会う女性はみんなメロメロだ。「そりゃ自惚れるわ」というスペックで、性格はナルシスト。普通に演じたら嫌な奴にしかならない昴だが、ちょっぴり思い込みが強く天然なキャラクターもあり、ラブコメ初挑戦の永瀬が憎めない存在に昇華させている。
第1話では、そんな昴が急きょ「服天」に一般社員として入社させられ、これまでの女性と異なり自分に全くなびかない教育係・花倉まどか(山下美月)と出会うまでが描かれる。ナルシストな王子様と真っ直ぐな「おもしれー女」の出会いと言えば、『花より男子』(TBS系)などこれまで何作もの名作が生み出され、“伝統芸能”とさえ言える展開だが、王道であるからこそ安心して見られる作りになっている。
後半では、執事までいた昴が急に社員寮での庶民的な1人暮らしを強いられ、手動の水道の蛇口に悪戦苦闘(さすがにそれは分かるでしょ!?)したり、蛇口が開いてないのに気づかず洗濯機が故障したと勘違いしたり(それは庶民もよくやるやつ)など、ちょっとしたカルチャー・ギャップ・コメディとしても楽しめる。ちょっとまどかのことが気になり始めている昴と、昴のことをまったく気にもとめていない様子のまどか。2人の今後が気になる展開となっている。
期待ランキング3作品をチェックした。どれも目が離さない第1話となっていた。あなたはどれを見る?
ドラマ『べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~』はNHK総合にて毎週日曜20時放送。『日本一の最低男 ※私の家族はニセモノだった』はフジテレビ系にて毎週木曜22時放送。『御曹司に恋はムズすぎる』はカンテレ・フジテレビ系にて毎週火曜23時放送。