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“大ヒット映画の3作目”ってどんな話だっけ? 超人気の前作から明暗も<今夜『BTTF3』放送>

映画

『ホーム・アローン』マコーレー・カルキンの後を継いだのは?

■『ホーム・アローン3』(1997)

映画『ホーム・アローン3』場面写真 写真提供:AFLO
 自宅に1人残された少年が、おもちゃや家電を駆使して泥棒を撃退する大ヒットシリーズ。クリエイター陣とキャストを一新して作られた第3弾の主人公は、仕事で留守がちな両親と、ちょっとイジワルな兄と姉と暮す8歳のアレックス。雪かきのお駄賃として近所の老婦人からもらったラジコンカーに、軍事機密のマイクロチップが隠されていたから大変! 水疱瘡にかかり、学校を休んで1人お留守番中のアレックスが、悪党どもを撃退する。自宅に1人残される設定こそ、前2作よりもリアルになったものの、ヴィランはコソ泥から世界を股にかける犯罪集団に格上げ。思わず悪党たちを心配してしまう容赦ない罠で迎え撃つ。

 評価は総じて振るわなかったものの、ピューリッツアー賞受賞の批評家ロジャー・イーバートがシリーズ最高の出来と評価するなど、響く人には響く作品。マコーレー・カルキンに代わるのは、熾烈(しれつ)なオーディションを勝ち抜いたというアレックス・D・リンツ。オレク・クルパやリア・キルステッドのほか、アレックスの姉モリー役で、『ブラック・ウィドウ』のスカーレット・ヨハンソンが出演しているので要チェック。

■『ジュラシック・パークIII』(2001)

 マイケル・クライトンの小説を基に、恐竜を蘇らせたテーマパークを作ったてん末を描く『ジュラシック・パーク』。この夏にも新作『ジュラシック・ワールド/復活の大地』が公開される人気シリーズの3作目は、旧三部作のフィナーレを飾る作品。クライトンの原作から離れ、スティーヴン・スピルバーグ監督&デヴィッド・コープ脚本のクリエイターチームも一新。スピルバーグは製作総指揮に回り、『ミクロキッズ』『ジュマンジ』のジョー・ジョンストンが監督を務めた。

 前作から4年後、恐竜を作る遺伝子工場「サイトB」が残るイスラ・ソルナ島に不時着してしまった少年を助け出すため、恐竜のいる島には二度と近づかないと誓っていたアラン・グラント博士が、不本意ながらも「サイトB」を訪れることに。グラント博士役のサム・ニールとエリー・サトラー役のローラ・ダーンがカムバックを果たすほか、ウィリアム・H・メイシー、ティア・レオーニ、アレッサンドロ・ニヴォラ、トレヴァー・モーガンらが出演。モデルにもなった古生物学者ジャック・ホーナー監修の下、小柄ながら驚異的な頭脳と攻撃力を持つラプトルに加え、前2作で存在感を見せたティラノサウルスを凌ぐ大きさの肉食恐竜スピノサウルス、翼竜プテラノドンなどが登場し、空陸水あらゆるところから襲い掛かる。

 脚本の完成を待たずに撮影がスタートした本作は、公開当時、批評家からのウケは良いと言えず、また興行的にも前2作に遠く及ばぬ成績となった。しかし主演のニールは後に「人が言うよりずっと良い映画だと思っています」とコメント。1作目と2作目の大ヒットを受けて製作される3作目は、優秀すぎる前作と比べられ、評価、興行成績ともに厳しい立場に立たされがち。でも、ニールが言う通りだからこそ、今もシリーズが続いているのかもしれない。(文・寺井多恵)

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