『王様のレストラン』から30年「ベル・エキップ」メンバー役たちの今とは? バーテンダーは別作で“シェフ”に
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■小野武彦
ベル・エキップでメートル・ド・テル(給仕長)として働く梶原民生を演じていたのは小野武彦。劇団「俳優座」の養成所を経て劇団「文学座」へ入団しキャリアをスタートした小野は、本作終了のおよそ2年後にスタートした『踊る大捜査線』シリーズ(フジテレビ系)でブレイク。それまでの舞台やドラマ、映画などでの活躍に加え、テレビCMやバラエティ番組に出演するなど活動の幅を広げた。2023年に公開された『シェアの法則』では芸歴57年にして映画初主演を務めた。
■梶原善
自信なさげなシェフ・パティシエ(菓子職人)の稲毛成志を演じたのが、三谷の主宰する劇団「東京サンシャインボーイズ」の公演で80年代に初舞台を踏んでいた梶原善。初舞台以降、劇団員として活躍していた梶原は、三谷が作・演出を務めた『彦馬がゆく』や『12人の優しい日本人』などに出演。さらに93年放送の『振り返れば奴がいる』(フジテレビ系)や『古畑任三郎』シリーズといった三谷脚本のドラマでも好演を見せていた。2022年放送の『鎌倉殿の13人』では、これまでのイメージを一新する非情な暗殺者・善児を怪演し、視聴者を驚かせた。
■白井晃
ソムリエの大庭金四郎を演じていたのは、大学卒業後に自身の劇団を旗揚げし、俳優や演出家として80年代から活動していた白井晃。本作への出演以降、テレビドラマへの出演も増え1996年放送の『古畑任三郎』第2シーズンでは芳賀刑事役で登場。このほかにも三谷が脚本を手がけた大河ドラマ『新選組!』(NHK総合)にも出演している。一方で2016年にはKAAT神奈川芸術劇場の芸術監督に就任。2021年3月に退任すると、翌年4月には世田谷パブリックシアターの芸術監督に就任するなど、演劇界の発展に寄与している。