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「誰跳べ」も「JOYFUL LOVE」もなくても――日向坂46、新体制ライブで見せた“変わらないもの”と“変えていくもの”

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■高橋未来虹の「全員、騒げー!」で継がれたキャプテンの歴史


加入したばかりの五期生も堂々とパフォーマンス
 グループの挑戦はまだあった。現メンバーによる、一期生曲のパフォーマンスだ。
 
 アンコールで二〜四期生が披露した一期生曲「愛はこっちのものだ」の曲中で、現キャプテンの三期生・高橋未来虹が「全員、騒げー!」と叫んだ場面では、初代キャプテンの一期生・佐々木久美が「誰よりも高く跳べ!2020」で観客を鼓舞する面影が自然と連想された。
 
 一期生全員が卒業しても、歴史は受け継がれる。そしてまた、歴史は塗り替えられる。
 
 笑顔を浮かべる五期生は、日向坂46の未来そのものだった。MCでは緊張した面持ちだった五期生のメンバーも、パフォーマンスとなると凛とした表情を見せていた。
 
 大野愛実をセンターにしたグループ初の五期生曲「ジャーマンアイリス」ではメンバーが可憐に舞い、「絶対的第六感」では四期生の正源司陽子と藤嶌果歩に代わるWセンターとして、大野と松尾桜が加入2ヵ月とは思えない、余裕すら感じさせる笑顔を浮かべた。
 
 本編中盤では、二〜四期生の期別曲に数名の五期生がそれぞれ加わってパフォーマンス。「青春の馬」「君はハニーデュー」や「僕に続け」では、現体制の全メンバー30人が力をひとつにした。
 
 日向坂46の前身“けやき坂46”を継ぐ「誰よりも高く跳べ!2020」「NO WAR in the future 2020」や、客席が虹色に染まる「JOYFUL LOVE」など、これまでの定番曲はセットリストになかった。しかし、ステージ終盤で高橋が「虹の向こうに一筋の光のような、そんなものが見えた感覚でした」と語っていたように、あるべきものは守りつつ、変わろうとする新体制の意気込みは十分に伝わってきた。
 
 当日発表された9〜11月に開催されるさらなる挑戦の舞台である全国ツアーに向けて、グループはますます進化していく。(文:カネコシュウヘイ)

※高橋未来虹の高は正式には「はしごだか」

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