「誰跳べ」も「JOYFUL LOVE」もなくても――日向坂46、新体制ライブで見せた“変わらないもの”と“変えていくもの”

日向坂46のステージが、イメージを新たにした。一期生全員が卒業したグループで、27〜29日の3日間にわたって行われた東京・国立代々木競技場第一体育館の公演。3月に加入した五期生による単独公演「おもてなし会」ではじまり、2日間に及ぶ二〜五期生が総出演の「BRAND NEW LIVE 2025『OVER THE RAINBOW』」を作り上げた最終日には、新体制への覚悟がにじんでいた。
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■過去のライブと比較して見られた“ステージングの変化”
最新の14thシングル「Love yourself!」の活動をもっての卒業を発表している二期生・富田鈴花は、ステージ終盤に「はじめてこんなにリハーサルで全員で密にからめあえた」と当日までを振り返り、「ダンストラックだったり、曲がリミックスされてたり」という挑戦がたくさんあったと語っていた。
約2時間20分にわたって展開したライブは、過去のメンバー総出演による“全体ライブ”とは雰囲気が異なり、グループの“挑戦”がたしかな形として伝わってきた。
実際、当日に披露した複数の曲で、センターを務めるメンバーが、アレンジされた長尺のイントロに合わせて舞う姿は、ステージングの変化を象徴していた。
「月と星が踊るMidnight」のイントロでは、センターを託された二期生・金村美玖がステージ下で灯るスポットライトの光を受けて、しなやかに舞う。まっすぐな視線で踊る姿には、グッと引き込まれた。
さらに、メドレーパートでは二期生の金村と小坂菜緒が「キュン」「ってか」「君しか勝たん」で各曲のセンターを務め、アレンジしたイントロに合わせたダンスで、パフォーマンスへの期待感を高めた。