そもそもソニーはF1を走れない!? “F1ガチファン”に聞いた映画『F1(R)/エフワン』の感想が面白すぎた<後編>
稲生D:その他、細かい気づきはありましたか?
鈴木:いろいろありました。まずハミルトンの愛犬ロスコーには、F1ファンは結構気づいていましたね。確かイギリスGPでドアップで映って、「あれ、そうなんじゃない?」と思ったら、エンドクレジットにちゃんと名前も出てきてクスっとしました。F1ファンにはおなじみの存在で、専用インスタグラムもあって、フォロワーは100万人以上います(※7月15日時点で127.7万人)。
ハミルトンの愛犬ロスコー ※「roscoelovescoco」インスタグラム
あと、有名なカメラマン・熱田護さんも、イギリスGPでソニーが歩いているシーンにさりげなく映っています。Xでも「ハリウッドデビューですね」と祝福する声が上がっていました。
それから2回目に観て気付いたんですが、最終戦アブダビGPは、スタート時は2023年のマシンで、ゴールする頃には2024年のマシンになってました。
稲生D:細かすぎる! すごい!
鈴木:なんだか違和感があって。例えば2023年のフェラーリは黒が多いカラーリングです。スタートした時はそれですが、ラスト3周のバトルをしている時は、新スポンサーの「hp」の青いロゴが入っている2024年のマシンでした。
バトル中にも後ろから迫ってくる時は2024年のフェラーリなのに、抜いた瞬間、オンボード映像では2023年のマシンになっていたり(笑)。
稲生D:なるほど~。2023年に撮り終えるはずがストライキでできなくなり、結局2024年も滞同したという話もあるので、おそらくその影響ですね。
鈴木:角田裕毅選手(レッドブル所属)のマシンも、スタートは2023年アブダビの特殊カラーリングで白と紺っぽいマシンなんですが、最後再スタートする時は前年の青いマシンに変わってました。
角田裕毅選手(中央)(C)AFLO
稲生D:映画ファンは絶対気づかない(笑)。
鈴木:もうひとつ本当に細かく見ちゃう悪い癖なんですが、ソニーがオーディションで1分30秒を狙うタイムアタックシーン。なぜか温まるのに時間がかかる白のハードタイヤを使ってるんですよ。普通そういう時は赤いソフトタイヤだよなとか。でもテスト用の特殊タイヤだからこれでいいのか、とか。細かすぎますね(苦笑)。
稲生D:すごすぎます(笑)。