公開35年!『ホーム・アローン』キャストの今 “元ケビン”は大ヒット中ディズニー映画にも出演
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■マコーレー・カルキン(ケビン・マカリスター役)
ケビン役 マコーレー・カルキン 写真提供:AFLO
そして、年上のきょうだいと年下のいとこに挟まれて、割を食う主人公のケビンを演じたのは、日本でも“カルキン坊や”の愛称で人気を博したマコーレー・カルキン。公開当時10歳だった彼は、本作の大ヒットで世界一有名な子役としてギネスに認定され、『マイ・ガール』(1991)や『ホーム・アローン2』(1992)などに次々出演。この数年間で、一生かかっても使いきれないほど稼ぎだしたとされるも、両親との金銭トラブルなどもあり早々に俳優業を引退した。その後はドラッグ使用や激やせが取り沙汰され、死亡説すら浮上。一時はすっかり過去の人となった。
しかしそれも今や過去のこと! 近年少しずつインディ映画などに出演するようになり、2021年には人気ドラマ『アメリカン・ホラー・ストーリー:2つの物語』でドラッグ中毒の男娼という役どころを印象的に演じ、俳優業に本格復帰。現在公開中の『ズートピア2』では、キャトリック・リンクスリーの声を担当しているほか、先日ジャパンプレミアが開催されたばかりのAmazonオリジナルドラマシリーズ『フォールアウト』シーズン2にも出演している。2023年にはハリウッドの殿堂入りを果たし、セレモニーには今も“ママ!”“ベイビー!”と呼び合うというキャサリン・オハラが駆けつけ、懐かしの母子2ショットが実現した。
またプライベートでは、女優のブレンダ・ソングとの間に、2021年に長男ダコタ、2023年に次男のカーソンが誕生。殿堂入りのセレモニーでは、ブレンダに向けて「君は文字通り僕にとってすべてだ」「生きる目的と家族を与えてくれた」と涙でスピーチ。2人は2022年に婚約しており、極秘結婚したとのうわさもある。
紆余曲折を乗り越えて、今や立派なパパになったマコーレーには、ケビン少年のその後について、思いを馳せることがあるようだ。本作の公開35年を祝う記念ツアー『A Nostalgic Night With Macaulay Culkin』を開催した彼は、『ホーム・アローン』シリーズ復帰に前向きな姿勢を見せ、続編について自らアイディアがあることを告白。シングルファーザーになったケビンが息子に締め出され、強盗の代わりにターゲットにされる構想を明らかにした。オリジナルキャストが出演する『ホーム・アローン2』(1992)の公開後、キャストを変えて続編4作品とスピンオフが製作された本シリーズだけど、マコーレーらオリジナルキャストのもと、今のケビンを観られる日が来るかもしれない。
(文:寺井多恵)
映画『ホーム・アローン』は、12月19日21時より『金曜ロードショー』(日本テレビ系)にて放送。

