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『ラムネモンキー』人生に行き詰った51歳を“再起動”! マチルダの名言が心に刺さる 

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■3人は何を書き換えたのか?  物語は「現在進行形」の再構築へ

 マチルダが蒔いた「泥だらけでも前を向く」「本当の創作者たれ」「自分の人生を」という種が、51歳のいま、再び芽吹くときが来たのかもしれない。

 改めて、第1話を思い出したい。1話のラスト、丘の上でのマチルダとの別れの場面で、彼女は3人の頭を優しくなでたあと、去り際に「じゃあね。約束、守りなさいよ」と口にした。ここでの“約束”とは何を指すのか。上記の種で十分といえば十分だが、過去を書き換えた3人は、ほかにも重大な何かを封印し、肝心の“約束”も忘れてしまっている可能性がある。

 映画研究部の発足には部員4名が必要だった。彼らは、あと1人を「当時、登校拒否だったある生徒に、ハンコだけ貸してもらった」とし、さらに「あの火事で焼けちゃった家の子な」と振り返っていた。“火事”の画は、彼らの記憶の断片としてたびたび映り込むが、3人と何か関係があるのだろうか。そしてマチルダの失踪にも。マチルダのボールペンを見つけた際の「俺たちのせいだ」の言葉が気になる。

 マチルダを付け回していたという男の存在や、銃を持った魔女(前田美波里)とその孫など、まだいくつもなぞはあるが、抜けているベータビデオの12巻に大きなヒントがありそうだ。

 第2話の白馬のモノローグに「記憶は記憶であって事実ではない。誰もみな思い思いのベールに包んで物語にしている。そのベールを剥いだとき、私たちは果たしてそれを、直視できるのだろうか」とあった。おそらくこれから、ベールが剥がれていく。マチルダは、彼女のオリジナルキャラのとんちゃんにも「上を向いてガンバレ!」と託していたが、さらに大事な“約束”が、彼らを乗り越えさせてくれるかもしれない。

 古沢良太の脚本は、ともすれば陰鬱とした気持ちに落ちそうな題材を、さわやかなエンターテインメントとして昇華させる。加えて、エンディング曲「Everyday」(Bialystocks)がいい。特に第2話からは物語が収束した「結」ではなく、さらに一歩深いテーマへと踏み込んでいく「転」の瞬間に曲がかかる。このタイミングの秀逸さにも痺れる。

 重要なのは、彼らの再スタートが、更地からではなく、過去の自分たちの光も影も抱いた“再構築”になるだろうこと。本作は単なる懐古ではなく、現在進行形。そこに込められた普遍的な思いは、時代や年齢を超えて響くはずだ。(文:望月ふみ)

 ドラマ『ラムネモンキー』はフジテレビ系にて毎週水曜22時放送。

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