クランクイン!

  • クラインイン!トレンド

打倒アナ雪? 2014年度のGWは、どの映画がヒットするのか

映画

 そこに対抗するのが、再放送ですら視聴率ドラマ部門のトップ10にランクインする、大人気ドラマシリーズ『相棒』の劇場版だ。今回で3作目となる『相棒-劇場版III-巨大密室!特命係 絶海の孤島へ』は、いつもの『相棒』とは違い、ジャングルを有する孤島が舞台。密林にスーツ姿の右京さんがしっくりきてしまうのに驚きながらも、定番の警視庁の面々に加え、及川光博演じる元相棒・神戸尊も登場し、相棒ファンにはお馴染みのやり取りが展開。ただ、そこだけでは少し弱いだろう。ドラマファン以外に、どこまで一般の観客を呼び込めるか。1作目が興収44.4億円、2作目が興収31.8億円となると、3作目は20億円以上…ではなく、相棒のポテンシャルを加味すると、やはり30億円は超えたいものだ。

 この続編対決が一息ついたのちに注目したいのが、5月2日に公開される、BBC EARTHが贈るネイチャー・ドキュメンタリー『ネイチャー』。これまで、ネイチャー・ドキュメンタリーものは『オーシャンズ』25億円、『アース』24億円、『ライフ いのちをつなぐ物語』12.5億円、『ディープ・ブルー』11億円など、多くが好成績を収めている。今回の『ネイチャー』はハリウッドの最高水準である4K3Dカメラを用いており、現行のハイビジョンの4倍の精細さとなった映像を、なんと3Dにしている。その迫力たるや、下手な3Dアクション映画より間違いなく上。ネイチャーものの3Dという新しさでカップルや大人を呼び込み、前売りの親子ペア券や2D上映でファミリー層を取り込めれば、公開規模からして20億円超えも現実離れした数字ではないだろう。

 また、5月10日にはウディ・アレン監督作『ブルージャスミン』、『ウォーターボーイズ』の矢口史靖監督最新作『WOOD JOB!(ウッジョブ)~神去なあなあ日常~』が公開され、より幅広い層が劇場へと足を運びそうな気配だ。

 そして、今年のGWで忘れてはならないのが、興収111億円(4月23日時点)を突破した『アナと雪の女王』の存在だろう。同作は勢いが留まるどころか、長期休暇に入り、より多くの人が観に行くことが予想される。この『アナ雪』の盛況ぶりが上手く派生すれば、映画興行全体が盛り上がり、他作品の興収アップも期待できるのだが、打倒アナ雪! そんな声が聞こえてきそうな2014年度のGW映画だ。

2ページ(全2ページ中)

この記事の写真を見る

関連記事

あわせて読みたい


最新ニュース

  • [ADVERTISEMENT]

    Hulu | Disney+ セットプラン
  • [ADVERTISEMENT]

トップへ戻る