『ハイキック・エンジェルス』に『女子ーズ』と、ガールズアクション花盛りのワケ
では、男性が主人公のアクション映画と、女性が主人公のアクション映画。撮影方法などは違ってくるのだろうか。
「撮影方法は変わりませんが、今回はメインキャストのほとんどが週に4回、毎回5時間の稽古を1年間続け、準備に時間をかけました。というのも、男性の場合は足し算で伸びていくのですが、女性の場合は掛け算で劇的に進歩していく。そこが魅力ですよね。簡単に言ってしまうと、“男性は化けない”が“女子は化ける”」。
そして、キャスティングする際に重要視するのが、高い運動能力はもちろんだが、男子目線よりも、女性に好かれる外見や性格とのこと。その心は?
「今回は『プリキュア』や『セーラームーン』のように、女子が憧れるアクション映画を作ろう! という目標がありました。というのも、女性主人公の映画が“女子”という新しい客層を獲得できたときに、“女性向けアクション映画”という新しいジャンルが生まれる可能性があるからです。何を隠そう、宮原華音も『ハイキックガール』が大好きで、武田梨奈に憧れ続てきたんですよ」。
となると、宮原に憧れる次の女子が出てきても、なんらおかしくない。CGで何もできる今だからこそ、日本のガールズアクションがすごいことになっている。そんな声が世界各国から聞こえてくる日も、そう遠くはなさそうだ。