家族ドラマや学園ドラマが少なくなったのはなぜ? 日本の海外ドラマ市場の変化
だが、全米ナンバー1視聴率の学園ドラマ『ビッグ バン☆セオリー』は、次がシーズン8なのに、既にシーズン10まで制作されることが決定済みで、ディズニーチャンネルの学園&家族系シットコムは、終了するものもあるが、どれもおおむね好調。そう、ポイントはシットコム。つまり、シチュエーションコメディだ。というのも、そもそもアメリカでは、家族や学園ものはシットコム形式で放送されることが多い。ただ、このシットコムを含め、アメリカのコメディは、日本ではウケにくい。わざわざ日本で、とはなりづらいのが現状だ。
「海外ドラマを日本でソフト化した際、話題になる作品は、日本での展開方法や知名度に拠ってしまうため、情報が少ないシットコムのヒットはなかなか厳しい。それゆえ、今後、日本に上陸するアメリカドラマについては、視聴者&ユーザー層が大きく変わるといったことがなければ、今後もこの流れが続くと予想されます」。(前述関係者)
そして、こんな話をしてくれた。「最近の全米ドラマ市場の特徴は、英国ドラマや映画作品のドラマ化と、人気作の復活です。例えば、前述の『ダウントン・アビー』や『SHERLOCK/シャーロック』はもちろん、『ゲーム・オブ・スローンズ』も米英合作で、エミー賞でもイギリス人俳優が目立ってきています。そして、2015年には『24‐TWENTY FOUR‐』が日本に上陸し、『HEROES Reborn』の全米放送が予定されている。面白いことになりそうです」
学園・家族ものは少ないが、それ以外が充実の全米ドラマ。期待して待ちたい。