アメリカも注目、ヨーロッパドラマの魅力と増加のワケ
別のメーカー関係者は、こう口にする。
「アメリカでヨーロッパのドラマがリメイクされたのを機に、元ネタのヨーロッパドラマへ、という流れはあると思います。例えば、宣伝費ひとつとっても、アメリカのドラマには有名な俳優が出演していることもあって、色々な仕掛けができますが、ヨーロッパのドラマは告知だけして放送、リリースのパターンが多い。そのため、ひっそりとスタートしていたことが多かったのですが、リメイクされたことで元ネタに注目が集まり、面白かったと、その国のドラマにはまっていく」。
そして、同関係者は付け加える。
「昔は、海外ドラマと言えばテレビ放送がメインでしたが、今はCS局やBS局、動画配信サービスでも多くの作品が放送され、そこにはヨーロッパドラマのタイトルも多い。これまで見てきた海外ドラマとひと味ちがうヨーロッパドラマが、目の肥えた海外ドラマファンを中心に盛り上がるのは当然と言えるでしょう」。
現在、スーパー! ドラマTVにてデンマークドラマ『コペンハーゲン 首相の決断』が放送中なのを皮切りに、NHK総合テレビでは、イギリスドラマ『ダウントン・アビー 華麗なる英国貴族の館 シーズン3』が3月に、スペインドラマ『情熱のシーラ』が6月にスタートする。ヨーロッパドラマはますます面白くなりそうだ。