本業よりも好調？ 起業家として成功している人気女優たち
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『ウォーク・ザ・ライン／君につづく道』のアカデミー賞女優リース・ウィザースプーンが、アメリカ南部にインスピレーションを得たライフスタイルブランド「Draper James」を設立した。数ヵ月前にオンラインでデビューしていたが、つい最近、複数の投資会社から1000万ドルの資金を獲得し、事業を拡大。今月にはナッシュビルのフラッグシップ店もオープンする。取り扱う商品は、ファッション、ジュエリー、インテリア小物など。今、ハリウッドの人気女優たちがスクリーン以外での成功を狙っている。
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ハリウッド女優が既存の企業に名前を貸して香水やファッションラインを展開する例は以前からあったが、近年は、本当の意味で起業家精神を発揮し、成功する例が出てきている。一番の代表は、グウィネス・パルトロウ。パルトロウは、ウェブサイトgoop.comを、「自分が世界各地で得た経験などをファンとシェアするため」という目的で始めたが、今ではメジャーなショッピングサイトに成長し、有名ブランドとのコラボ商品の製作も行っている。また、パルトロウは、goopで紹介したナチュラルスキンケアブランド「Juice Beauty」を非常に気に入り、同社に投資して、この秋デビューする新しいメイクアップラインのクリエイティブ・ディレクターにも就任した。
一方、出産後に、安全でおしゃれなベイビー用品がないことに不満を感じたジェシカ・アルバは、オンライン専門のショッピングサイト「Honest Company」を設立。売り上げは好調に伸び、現在、同社の資産価値は17億ドルまで伸びた。大手スーパーやデパートでも販売されており、今年は、別に美容ブランド「Honest Beauty」もデビュー。8月には1億ドルの追加投資を獲得している。
もちろん、成功例ばかりではない。スタイルアイコンとして若い女性に支持されるブレイク・ライヴリーが昨年秋、preserve.comを立ち上げた時は、パルトロウのgoopの手強いライバルになるかと予測されたが、結果はふるわず、今月には閉鎖をやむなくされている。
リースがこれらの女優たちと異なるのは、彼女が今も女優および映画プロデューサーとして大活躍していること。ブレイクがしばらくスクリーンから遠ざかったのは、妊娠・出産の影響が大きいが、グウィネスとジェシカは、むしろこの“副業”のほうが本業になっているような状態だ。事業が大きくなればなるほど、女優業との両立は複雑になる。リースの会社がどこまで大きくなるか、またその場合、どうやってバランスを取っていくかが注目される。（文：猿渡由紀）
