DCにマーベル…2016年ヒーロー映画のキーワードは「VS」

『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』が全世界で14億ドル以上、『アントマン』が5億ドル以上を稼ぎ、2015年も、スーパーヒーロー映画の人気の根強さを証明した。今年もまた、マーベル映画の大ヒットが期待されるが、ライバルのDCコミック作品をもつワーナー・ブラザースも負けてはいない。
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このジャンルで今年最も注目されるのは、3月25日に日米同時公開される『バットマンvsスーパーマン ジャスティスの誕生』。『マン・オブ・スティール』のザック・スナイダー監督が手がける最新作で、スーパーマンを前作に続きヘンリー・カヴィルが、バットマンをベン・アフレックが演じる。また、2017年公開予定の『ワンダーウーマン』に先駆けて、ガル・ガドット扮するワンダーウーマンも登場。2018年全米公開予定の『The Flash(原題)』の主演に決まったエズラ・ミラーも出るのではないかという噂だ。
ベン・アフレックは、今年に公開されるもうひとつのDC映画『スーサイド・スクワッド』にも出演する。本作は魅力的な悪役たちが作品の垣根を超えて共闘するというスケールの大きさに加え、悪VS悪という斬新な設定が話題になっている。
一方、マーベルからは、4月29日に『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』が公開になる。ロバート・ダウニー・Jr.がアイアンマン役で登場し、キャプテン・アメリカVSアイアンマンの映画と言ってもいい作品になっている模様だ。2016年は、スーパーヒーローVSスーパーヒーローの映画でにぎわう年になりそうだ。
フォックスからも、マーベルのキャラクターの映画が2本公開予定。ひとつはライアン・レイノルズ主演の『デッドプール』(2月北米公開)。『ウルヴァリン』でレイノルズが演じたデッドプールのスピンオフ映画で、長年の企画が、ついに実現することになる。
もうひとつは『X‐Men:Apocalypse(原題)』。監督は、今回もブライアン・シンガー。ジェニファー・ローレンス、マイケル・ファスベンダー、ジェームズ・マカヴォイ、ニコラス・ホルトらが戻ってくる。前作『X‐Men:フューチャー&パスト』は全世界で7億4700万ドルの大ヒットとなったが、新作はその数字を超えてみせることができるだろうか。(文:猿渡由紀)