女性の共感度抜群! ロングヒット中の海外ドラマ『グレイズ・アナトミー』を見てみた

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人気のドラマほど多くのシーズンを重ねてしまっていて、今さらもうどこから入っていいかわからない…。そんなふうに尻込みしているうちに、海外ドラマを避けてしまっていた私。ちょっとした海外ドラマ恐怖症になっていたが、「これは見た方がいい!」と勧められまくっていたドラマ『グレイズ・アナトミー』を見てみることにした。
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意を決して見たものの、今や本ドラマはなんとシーズン11まで進んでいる…。「本当に大丈夫か!?」と不安になりながらも、思い切ってシーズン11から見始めてみることに。舞台はシアトルの大病院。性別、年齢、タイプも様々なドクターたちが登場し、仕事や恋愛模様を中心に、成長と苦悩を描く物語だ。主人公は、メレディス・グレイという女性。母が天才外科医という重圧を感じながらも、難関の外科医の道を選んだメレディス。念願の男の子を出産し、最愛の夫デレクとともに医師として母として日々前進していく。
最新の医療現場を忠実に再現したシーンは迫力たっぷり。しかも、患者の経過や症状も予測不可能なケースばかり。砂漠からヘリで緊急搬送されてきた男性が、「まだ家族が砂漠にいる」と訴えてきたり、末期ガンの老婦人からは「蘇生が必要になったら死なせてほしい」と懇願されたり。患者たちの抱えた病だけでなく、その家族の胸の内まで見事にすくい取ってみせる展開に、あっという間に釘付けになってしまった。
すっかり作品にハマってしまい、いろいろと調べてみると、なんとこのドラマは放送スタートから10年を超えても高視聴率をキープしている大ヒットドラマだったのだ。全世界の一般視聴者がインターネットで投票する「ピープルズ・チョイス・アワード」という賞レースで、本年度最多の6部門にノミネートされ、「好きなネットワークTVドラマ部門」で4回目の受賞、主人公メレディス役のエレン・ポンピオが「好きなTVドラマ女優部門」で3回目の受賞を果たすなど、名実共に視聴者の心を掴んでいるという。
手掛けているのは、全米TVドラマ界のヒットメーカーとして知られているションダ・ライムズという女性プロデューサー。どれだけ名の知れたクリエイターによる作品でも、視聴率が悪ければ即打ち切りという、厳しいことで知られるアメリカのテレビ業界において、手がけた作品のほぼすべてがシーズンを継続させている名プロデューサーというから驚き。