『とと姉ちゃん』ヒロイン常子を裏切った、同僚“多田さん”役の我妻三輪子とは?
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我妻は2002年、ティーン向けファッション雑誌『ニコラ』のモデルオーディションでグランプリに輝き専属モデルとして活動。ガールズユニット「9nine」のメンバーとしても活躍していたが2007年に脱退、同年よりドラマや映画を中心に女優として活動の場を広げていった。
代表作といえば2014年公開の『さまよう小指』。ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2014でグランプリに輝いた本作で我妻は、主人公・亮介(小澤亮太)の“ブスな幼馴染み”で、執拗なストーカーを繰り返す桃子を演じた。また、桐谷美玲主演の『ヒロイン失格』では、“六角精児似”のメガネ女子・未帆役で出演。桐谷演じるヒロインが恋する、幼馴染みのイケメン・寺坂利太(山崎賢人)の彼女になったことで舞い上がり、桐谷に嫌味な態度をとるというキャラクターだ。
こうしてみると、我妻が独特な役を演じ続けていることがわかる。もはや、ブスキャラ、嫌われキャラが定着しているようにも思える。そう考えると、多田もハマリ役なのかもしれない。
とはいえ、実際の我妻はニコニコと愛嬌のある笑顔が印象的で、強い信念を持ちながらも女性らしさのある人、という印象。以前『さまよう小指』公開当時に、本人にインタビューを行ったが、当時、我妻は恋愛について「好きな人といる時は楽しいけれど、家に帰ると、そんなに思い出さない。生活にあまり影響しないタイプ」と語っており、柔らかいイメージのある外見とは真逆の、さっぱりした一面を見せたことが印象的だった。
身近にいそうな“癒し系”な外見を持ちながらも嫌われ役もひょうひょうとこなしてきた我妻。次にどんな役を演じるのか期待したい。(文・嶋田真己)