恋愛映画や恋愛ドラマ、イケメン“ドSキャラ”が増え始めたのはなぜ?

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最近、恋愛映画や恋愛ドラマで“ドSキャラ”の存在感が増している。映画『黒崎くんの言いなりになんてならない』では“黒悪魔”と呼ばれるイケメンを中島健人、ドラマ『ダメな私に恋してください』(TBS系)のイケメンドS上司にディーン・フジオカ、『私 結婚できないんじゃなくて、しないんです』(TBS系)では藤木直人が超毒舌の料理人に扮した。なぜこうも“ドS”キャラクターが相次ぐのだろうか。
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現在放送中のドラマでも人気イケメン俳優たちがドSキャラを好演している。『好きな人がいること』(フジテレビ系)では山崎賢人がツンデレなカリスマ・シェフ。『せいせいするほど愛してる』(TBS系列)では滝沢秀明が冷徹な副社長役に。11月には映画『イタズラなKiss THE MOVIE ハイスクール編』の“超ドS”イケメンキャラ、直樹(劇団EXILE・佐藤寛太)が登場する。
映画関係者は「人気の背景としていくつか理由はあると思いますが、まずは少女コミック原作作品の一般化が挙げられると思います」と口にする。「元々、“ドSキャラクター”はライトノベルや携帯小説など、コアなファンを持つ作品に多かったのですが、『オオカミ少女と黒王子』や『黒崎くん~』のような少女マンガがヒットし、どんどん“ドSキャラ”が増えていったことに加え、これら原作の映画もヒットして大衆化。自然と注目が集まっていったのでしょう」。
そして、この注目され始めた“ドS”のキャラクターが、「製作サイドの思惑にピッタリとハマッた」とのこと。
「コンテンツが多様化する中、作品のアピールポイントとして、より簡潔で明快なものが好まれる傾向にあります。例えば、原作を知らなくても、“ドS”を説明する際、イケメンなワガママ男とか、イケメンなジコチュー等々、簡単に説明できます。そういう、わかりやすい設定とキャラクター、原作を知らなくても理解しやすいストーリーは、認知のアドバンテージとなりヒットしやすのです」。