女性版オーシャンズのリーダー、サンドラ・ブロックが愛され続ける理由
そんな中での『オーシャンズ8』首位デビューは、彼女が今もファンに支持されていることを証明したと言えるだろう。そもそも彼女は、『ウルトラ I LOVE YOU!』(2009、日本未公開)で、最悪の演技に贈られるラジー賞を受賞した時、わざわざトロフィーを受け取りに行き、ついでに「あなたたち、この映画を実際に見ていないでしょう?」とDVDを配るようなユーモアのセンスがある人なのである(彼女が『しあわせの隠れ場所』でアカデミー賞主演女優賞を取ったのは、その翌日だ)。そんな心の余裕を持つ人を嫌うことなどできるだろうか。
サンドラは現在、54歳。オスカー受賞の直後に離婚し、シングルマザーとなった彼女は、養子のルイス君の母であることを最重要視すると語ってきている。最近は、彼女が住むテキサス州オースティンに昔からあるカフェを買収するなど、ハリウッドから離れたところでビジネスの才能を活かそうとしてきた。これだけ休業してきても、まだ最も所有資産の多い女優のトップ5に入っているのだから、やりたくない映画に出る必要はない。
それでも、もっと彼女を見たいというファンへの朗報もある。次回作のNetflix製作のSFスリラー『Bird Box(原題)』を、彼女はもう撮り終えているのだ。アメリカ配信は12月21日とのこと。それまではじっくり『オーシャンズ8』の余韻に浸ってもらいたい。(文・猿渡由紀)