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『獣になれない私たち』新垣結衣の“会心の笑顔”の意味

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『獣になれない私たち』に出演する新垣結衣
『獣になれない私たち』に出演する新垣結衣 クランクイン!

 女優の新垣結衣演じるヒロインの“堂々めぐり”の恋の行方に注目が集まってきたドラマ『獣になれない私たち』(日本テレビ系/毎週水曜22時)。21日に放送された第7話では、ヒロインがついに大きな決断を下すことに。そこで新垣演じるヒロインが見せた“笑顔”について考察していきたい。

【写真】新垣結衣が田中圭に別れを告げた『獣になれない私たち』第7話フォトギャラリー

 第7話。設置された監視カメラによるオフィスの息苦しさと緊張感に、晶(新垣)の同僚の松任谷(伊藤沙莉)と上野(犬飼貴丈)もバテ気味。一方、寝たきり状態だった京谷(田中圭)の父の容態が悪くなり、病院に入れるかどうかで千春(田中美佐子)と家族の間はもめていた。

 砂浜に座り、真剣な表情でたたずむ晶と京谷。晶は、元カノ・朱里(黒木華)との関係を清算できなかった彼に対して「京谷とは終わりにする」と宣言。ようやく別れを告げ、京谷に本音を伝えられた彼女は、明るい笑顔を見せる。

 本作を振り返ってみると、新垣のパブリックイメージともいえる笑顔は、封印されているような印象があった。第1話で過酷な労働環境や社長のパワハラが描かれたのをはじめ、京谷と朱里の関係や、京谷の浮気など、晶にとってはまさに受難続き。ドラマの中では晶の悩む姿や、困惑する表情の連続。笑顔を見せるシーンでも、ドラマの中で恒星(松田)がたびたび「気持ち悪い」と指摘したように、どこか遠慮がちで不自然な表情だった。

 自分に“愛される実感”を与えてくれた京谷との別れを恐れるあまり、彼への不満や自分の本音を隠し続けてきた晶。京谷との関係に限らず、これまで彼女は周囲からの期待や“こうあらねばならない”という固定概念に縛られていた。そんな晶がクライマックスで言い放った「それってもう、私の人生じゃないよね」「私は、私の人生を放り投げてた。投げたくない…」というセリフは、1話から継続して描かれてきた、彼女自身が抱える“生きづらさ”との決別宣言にも聞こえる。

 第7話の終盤で見せた、晶の屈託のない清々しい笑顔は、京谷に本音を言えたことだけでなく、ようやく、職場などで感じる期待という名の抑圧や、内面化された“良き女性”のイメージを自分の力ではね返せたことへの喜びの表現なのかもしれない。(文:スズキヒロシ)

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