ディズニーが描く“動物たち”はやっぱり最高! 夏休みに家族で見たい作品を紹介

1994年に公開され、ディズニー・アニメーション史上No.1の全世界観客動員数を記録した『ライオン・キング』が“超実写版”としてこの夏、蘇る。全米で7月19日(現地時間)に公開されると、オープニング3日間の興行収入が1億8000万ドル(約197億9500万円)を超え、大ヒットスタートを切った。動物たちの躍動感もさることながら、人間関係ならぬ動物関係のドラマに感動する人が世界中で続出! 子どもから大人まで誰もが楽しめるディズニーの“動物モノ”に、改めて注目が集まっている。そんなディズニーの動物モノは、もちろん『ライオン・キング』だけではない! 冒険譚やファンタジーなど、様々なジャンルで色々な動物たちが活躍する作品を見ていこう。
【写真】“超実写版”『ライオン・キング』のシンバ
■『ふしぎの国 アンフィビア』
まず紹介したいのは、ディズニー・チャンネルで日本初放送されることが発表された『ふしぎの国 アンフィビア』だ。この物語で活躍する動物は、なんとカエル! えっ、と思われたかもしれないが、アニメーション作品なので、カエルはかわいらしくデフォルメされているだけでなく、人間のような衣装も身に付けているのでご安心を。
『ふしぎの国 アンフィビア』 (C)Disney
主人公は13歳の少女アン。ある日、アンがカエル柄のオルゴールを開いた瞬間、まばゆい光に目が眩み、気がつくと、カエルがしゃべり、巨大な昆虫が襲ってくる世界“アンフィビア”にいた。そこで出会ったカエルの少年スプリグと友達になったアンは、スプリグの家でしばらくやっかいになるが…。
カエルと人間なので、話が噛み合わないこともあるが、徐々に2人のきずなが強くなり、友情パワーで困難を乗り越えていく姿は感動的! カエルだってすごいパートナーになるのだ。また、この世界の出口を目指す道中にはハラハラドキドキの要素がたくさん。冒険物語としても面白い。
■『101匹わんちゃんストリート』
次の作品が、1961年のディズニー映画『101匹わんちゃん』からヒントを得て誕生したアニメシリーズ『101匹わんちゃんストリート』。物語の舞台は21世紀のロンドン、主役はもちろん犬のダルメシアンだ。
『101匹わんちゃんストリート』 (C)Disney
両親から97匹のきょうだいの子守を任されている年長のディランとドリー。子犬たちはスタータレントとして活躍していたり、エンジニアの才能にあふれていたりと、どの子もみんな個性的。そんな子犬たちの子守は苦労の連続。特に真面目なディランは子犬たちに振り回され、いつもヘトヘトだ。
降りかかってくるトラブルや騒動に同情しつつ大笑いしたり、子犬たちの成長が垣間見られて胸が熱くなったりなど、基本はドタバタコメディだが、大人でもハッとするシーンがあり、いろいろな感情がわき上がってくる。子どもと大人で感じ方が違うのも、魅力的な点だ。
■『ジャングル・ブック』
最後が、『ライオン・キング』と同じく、1967年のディズニー・アニメーション映画を実写化した『ジャングル・ブック』だ。監督は『アイアンマン』シリーズを手がけた、大ヒットメーカーのジョン・ファヴロー。彼の指揮の元、ハリウッド最高峰のスタッフが、人間味あふれる動物たちや美しいジャングルを再現し、動物に育てられた人間の少年モーグリと、黒ヒョウやオオカミ、クマなど、愛すべき仲間たちとの絆を描いていく。
だが、そこはエンターテインメントを知り尽くしたファヴローが手がけたディズニー作品、ただの感動作では終わらせない。かつて人間に傷つけられたこともあって、モーグリの命を執拗に狙うトラのシア・カーンとの戦い、陽気なクマのバルーとの生活など、シーンごとに心は揺さぶられ、動物たちの一挙手一投足が日常生活で忘れかけていた色々なことを教えてくれる。そして、一緒にモーグリの冒険を体験しながら、人間はジャングルにとって悪影響でしかないのか…と考えさせられる――この物語は深い。
『ジャングル・ブック』 (C)2016 Disney
忘れてはならないのが、ディズニーの動物モノは、冒険やファンタジー作品として楽しめるだけじゃなく、“動物と人間との関係”“動物が生きている世界のこと”を楽しみながら考えることができるということ。一緒にいられる時間が増える夏休み、是非、家族で揃って見て欲しい。
『ふしぎの国 アンフィビア』は、8月2日(金)10時からディズニー・チャンネルで2話連続先行放送。また、『101匹わんちゃんストリート』は同局で毎週土日10時30分から11時にて放送中、『ジャングル・ブック』は8月31日(土)11時30分から13時30分まで同局で放送される。